パワレポ連動企画
“ドン勝”や人気タイトルでチェック!Core i7とRyzen 7、ゲームに強いのはどっちだ?
text by 加藤勝明
2017年6月17日 00:00
さまざまな重さの洋ゲーで違いは出る?
ここからは海外のゲームタイトルを中心に検証する。まずは人気の「Overwatch」で試してみよう。画質は一番重い“エピック”とその2段下の“高”設定、レンダー・スケールは100%固定とした。マップ“King's Row”におけるBotマッチを遊んだ際のフレームレートを「Fraps」で計測している。
描画負荷が低い高設定時のほうがエピック設定時よりもCPU間の差が出ているのは、GPU側の処理が重くなるほどCPUの差が小さくなると言い換えることができる。だが、全体の順位は3DMark(Fire Strike)やFF14の傾向と同じだ。この手のゲームではマルチスレッド処理があまり使われないため、単純にクロックが高く、コアの処理効率のよいCore i7のほうがよい結果を得やすい。高リフレッシュレート液晶をフルに活かすゲーミングPCを組むなら、Core i7-7700Kのほうが理にかなった選択だ。
それでも、ゲームによってはCore i7-7700Kではなくてもよいものがあるのも事実。次に試す「Tom Clancy's Ghost Recon: Wildlands(GRW)」がその好例だ。画質はもっとも重い“ウルトラ”と、その2段下の“高”設定とし、ゲーム内のベンチマーク機能を利用して測定した。
GRWは非常に負荷の高いゲームだが、これはCPUよりもGPU依存の処理が多いため。Core i7-7700KとCore i5-7600Kのフレームレートがほとんど変わらない点にまず注目したい。さらに言えば、Ryzen勢に対してもCore i7-7700Kは決定的なアドバンテージが得られていない(1fpsでも絞り出すという点では7700Kは最速だが……)。画質を高設定にまで下げるとIntelとAMD製CPUの差が広がってくるが、ここでもCore i7とi5はほぼ同等のパフォーマンスを示している。