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4K/120Hz/HDR対応で最新ゲーム機にピッタリ!27.9インチゲーミングモニターMSI Optix MAG281URFを試す

PC接続時はG-SYNCも利用可能 text by 佐藤 岳大

 最新世代の家庭用ゲーム機が120FPSに対応したことで、4K/120Hz対応のゲーミングモニターが注目されているなか、MSIから新たに27.9インチ/4K/120Hz対応の「Optix MAG281URF」が登場した。

 4K/120Hz対応モニターは各社から複数モデルが発売されているが、32インチクラスの製品は15万円前後での販売例が多い。Optix MAG281URFは、27.9インチのパネルを採用し搭載機能なども最適化することで、実売108,000円と上位機種と比べると手頃なモデルとなっている。

 今回はPS5と組み合わせて使用し、Optix MAG281URFが“買い”なのかを試してみよう。

高速IPSパネルを採用で、背面にはRGBイルミネーションを搭載スタンドは調整範囲も広め

 「Optix MAG281URF」は、4K(3,840×2,160ドット)解像度のIPSパネルを搭載した27.9インチゲーミングモニターだ。

RAPID IPS
ハードウェアブルーライトカット機能搭載

 液晶パネルには、従来IPSパネル比4倍の駆動速度を謳う、中間色応答速度1msの「RAPID IPS」パネルを採用。最大リフレッシュレートは144Hzで、コントラスト比は1,000:1、応答速度は1ms(GTG)、DCI-P3カバー率95.38%とされている。

 TUV RheinlandのEyesafe認定を受けた「ハードウェアブルーライトカット」機能を搭載する点も特徴で、豊かな色表現を維持しつつ目に優しい環境でゲームを楽しめるという。

背面にはMystic Light LEDを備える
VESAマウンタも付属
DP Alt Mode対応のType-C入力は15W給電もサポート
KVMスイッチ機能も搭載

 本体背面には「Mystic Light」による制御に対応したRGB LEDイルミネーションも搭載。標準で高機能なスタンドが付属するが、付属のVESAマウンタを利用することでモニターアームなどにも設置できる。

 映像入力はHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4a×1、USB Type-C(DP Alt Mode)×1を搭載。USB Type-CポートはUSBハブ入力としても機能しており、USB Type-Bポートと切り替えてUSB接続デバイスを使えるKVM機能も用意されている。

130mmの高さ調整が可能
45度のスイベル対応
ピボットは左右とも対応している
チルト角も-5~20度の幅で調整できる

 付属スタンドは高さ調整やスイベル、チルトといった基本機能のほか、ピボットにも対応している。本体サイズは638.3×233.7×408.2mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約7.7kgだ。

4K/HDRの美麗な表示を味わえるOptix MAG281URFFINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEで検証

「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」

 ここからは実際にPlayStation 5と接続して機能を検証していきたい。まずは表示品質の検証用タイトルとして、「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」を用意した。

 Optix MAG281URFはHDR表示をサポートしており、VESAの「DisplayHDR 400」認証を取得している。FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEでも4K/HDRの美麗な画面表示が可能で、光の表現が美しいゲームではぜひとも活用したい。

4K/HDR画質で美麗なゲームを楽しめる
モニター側からも4K/HDR入力が正常に行われていることが確認できる
ナイトビジョン設定

 Optix MAG281URFの特徴的な機能として、暗所の視認性を高める「ナイトビジョン」がある。HDRと排他の機能にはなるが、大きく視認性が高まる機能だ。

 4つのモードから選択できるが、なかでも画面表示に合わせて調整してくれる「A.I.」モードは暗部だけが明るく調整され、画面全体が白くなってしまう他のモードと比べて全体のトーンが崩れにくいため、画質と視認性を両立したいゲーマーにオススメだ。「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」はナイトビジョンのA.I.モードで遊ぶのがなかなか快適で、HDRのダイナミックレンジの広さとどちらを選ぶか悩ましい印象だった。

ナイトビジョン「オフ」
ナイトビジョン「最も強い」
ナイトビジョン「A.I.」

4K/120Hzの高解像度/ハイフレームレートで競技性の高いゲームも快適フォートナイトで検証

「フォートナイト」

 続いて120Hz表示を中心とした、よりゲームフォーカスな機能を人気のバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」で検証していこう。

 PlayStation 5本体設定から「パフォーマンス優先」を選択すれば、フォートナイトの120FPSモードが有効になる。Optix MAG281URFも付属のHDMIケーブルで、4K/120HzかつHDR有効のまま表示を確認できた。

まずはPS5本体側からパフォーマンス優先を設定する
本体側の設定が正しく行われていればフォートナイトの120FPSモード設定が有効になる
競技性の高いゲームでは120Hz表示の恩恵が大きい
フォートナイトは4K/120Hz/HDRオンのフルオプションで遊べるゲームタイトルになっている

 シューティングゲームのような視点移動の激しいゲームで役立つ機能として、Optix MAG281URFには「MPRT Sync」が搭載されている。残像を低減する機能で、いわゆる黒挿入機能などと同種のものだ。

 ナイトビジョンと同様にHDRと排他にはなるが、オンにすることで“ホールドぼけ”を低減できるため、ゲームにおいて効果的な機能となっている。PCとの接続時には、後述するG-SYNC Compatibleと同時に使えるのもポイントだ。

残像を低減できる「MPRT Sync」、TestUFOなどで確認すると効果がかなりわかりやすい
MPRT SyncはG-SYNCと同時に利用できる

もちろんゲーミングPCとの組み合わせでもバッチリG-SYNC Compatible対応

 ここまではPlayStation 5を接続しての検証を行ってきたが、ゲーミングPCと接続しての使い勝手も見ていきたい。今回はGeForce搭載のゲーミングノートPCを用意した。

 Optix MAG281URFは、G-SYNC Compatible認証を取得している。ゲームのフレームレートが安定しなくとも、垂直同期が維持されてティアリングやスタッタリングのない滑らかな表示が可能だ。

G-SYNC Compatible対応
NVIDIAコントロールパネルから設定できる

 PCと組み合わせる場合、27.9インチというサイズはデスク上へ設置するのに環境を選びづらく丁度よい大きさであるところも見逃せない。

 解像度が4Kのため、PCへ接続する場合100%スケーリング表示では小さく感じる場合もあるが、OS側で150%表示に設定すれば、通常のアプリではWQHD相当のモニターとして扱えるため、PC用途での実用性も十分だ。

100%スケーリング表示
150%表示スケーリング表示

 Windows上からモニター設定を直接変更できる「Gaming OSD」のほか、冒頭で紹介したKVM機能やUSB Type-C接続の対応など、ゲーミングPCだけでなく在宅勤務時の仕事用モニターとしても活躍できるのは嬉しいポイントだ。

Windows上から設定を変更できるGaming OSD

最新ゲーム機でもPCでも満足な4K/120Hzゲーミングモニター28インチクラスの高性能モデルを求めるユーザーにオススメ

 「Optix MAG281URF」は、4K/120Hz/HDR対応/HDMI 2.1対応という最新世代の家庭用ゲーム機との接続で求められる機能をすべてカバーしたゲーミングモニターと言える。

 27.9インチというサイズや、KVM機能搭載やG-SYNC Compatible対応など、ゲーム機だけでなくPCとの接続でも満足できるだろう。

 家庭用ゲーム機からPCまでマルチデバイスを繋げられるモニターとして、「Optix MAG281URF」はオススメの1台だ。

[制作協力:MSI]