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円安の影響でPCパーツに値上げの波、一方フラッシュメモリやSSDは過去最安クラスに

~ アキバのショップ店員が語る2022年 その4 ~

 2022年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。

 円安が凄かったですね。とにかく何でもかんでも上がりすぎというか。POPの価格を何回変えるのかというくらい値上げが多かったです。仕方ないですけどね。

 毎日のように価格変更をしていた記憶しかないですね……。終わったと思っていたら次の変更が来るみたいな。 あとはGeForce RTX 4090ですかね。あんなに好調だとは思いもよらず……。2022年はモニターもハイスピードモデルが人気だったし、ゲーミング系が相変わらず好調でしたね。

 為替の影響などもあり、2022年は値上げの1年でした。PCパーツでは、特にマザーボード製品がエントリーからハイエンドモデルまで全体的に上昇しているのが目立ちますね。自作PCのトレンドとしては、CPUの冷却要件が厳しくなったことや見た目重視の方が増えた影響か、簡易水冷クーラーが当たり前になってきました。GeForce RTX 4090やRadeon RX 7900 XTXなど、最上位GPUが想定外に売れたのも印象的でした。

 マザーの値段は上がったけど、お金持っている人はいるんだなぁーと。20万円のマザーが普通に売れたりして、秋葉原すごいなぁと思いましたよ(笑)。

 為替の影響で価格が高いPCパーツもかなり増えましたね。高価なPCパーツと安価なPCパーツの値差がかなり大きくなってしまったので、ユーザー側の選択肢が狭まるかたちになっているのは気がかりです。あとは、年末にかけて新製品が多過ぎでしたね。そのせいで一年の印象が全部記憶の片隅に追いやられて思い出せないというか……。今後はもうすこし新製品の販売のタイミングがばらけてくれると嬉しいですね。

 2023年はIT系は景気が悪くなるといわれており、海外の大手メーカーでは大規模な人員削減などが計画されていたりするので、その影響がどう出てくるのかが正直怖いですね。景気が悪くなるとPC系は如実に売れなくなるので、結構心配していたりします。

 フラッシュメモリは、ずっと上がっていたんですが、12月くらいから急激に下がりましたね。大容量モデルの在庫が潤沢になって、一気に下がった印象があります。あとは、1TBのmicroSDカードを買う人が増えましたね。以前はとんでもない値段でしたけど、今は512GBの2倍くらいの値段なので、512GBを2枚買うよりはということなんだと思います。

 フラッシュメモリの価格は一時上がった事もあったんですが、結果的には上がる前よりも下がりました。microSDカードは以前は128GBが人気でしたが、今は256GBが標準になった印象で、1TBなど大容量のモデルもすごく売れるようになりました。Nintendo Switch需要は大きくて、モンハンなど人気ソフトが発売されると問い合わせも増える感じです。

 SSDは過去最安と言えるくらいまで下がりましたね。500GBクラスでも5,000円でお釣りが来るようになったので、買いやすくなりました。