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Raspberry Piや同人ハードにとって厳しい1年、外国人観光客はゲームボーイ系ソフトを大人買い
~ アキバのショップ店員が語る2022年 その8 ~
2023年2月8日 09:05
2022年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。
年間を通じてRaspberry Piシリーズが入荷しないまま終わりました、その他のチップ系は復活しているので、Raspberry Piだけが半導体不足の影響を引きずっているような印象です。コロナで自宅時間が増えた影響か、電子工作のDIYに初めてトライしてみるという人もチラホラ見かけます。客足は以前と比べて復活しつつありますが、学生さんは減ったままですね。
同人ハードは材料が無いからとにかくきつい。例えばVisual Memory Consoleとかは、まだまだ売れると思うけど材料が無い。価格も今だと2万円を超えるかもしれないので、作ったとしてもその値段で買うかなと。
レトロ系は何だかんだで売れますね。グレイランサーの30周年記念版は2回目の再販でしたが人気だったし、ファミコンやMSX系製品もよく売れるし。まあ、キットなどは本当に組んでいるかわからないけど(笑)。積んでいる人もいるんじゃないですかね。
秋以降は海外からの人が増えましたね。中には棚にあったゲームボーイ系のソフトを全部買っていった人もいましたし。円安の影響なのか、10万円くらいの商品とかを普通に買っていくので。特に任天堂系のアイテムはその傾向が強いですね。
全体的に不作の年ではありましたが、「Atari 50」などレトロゲー厶作品が人気でした。入国制限の緩和で外国からのお客さんも戻ってきたのも大きい出来事でしたね。
うちとしては“酒”だよね。オリオスペックが酒の取り扱い開始!ということで、サイズが取り扱っている酒類も販売しています。勢いよく売れるものではありませんが、ウイスキー好きの人が買いに来てくれている感はありますね。ウイスキーは需要に対して供給が足らず、販売などは新規参入が難しいので、取り扱いさせてもらえるだけでありがたかったりします。今後もラインナップを増やせるように力を入れていきます。
老舗のお店が閉店したのが残念ですね。中でもよく通ってたPasta Blue Berryが閉店したことが個人的には大きかったです。
前年と比べると夏物が結構売れた印象がありますね。ネッククーラーは例年以上によく売れましたし、冷蔵庫なども問い合わせが多かったですしね。食洗器も人気製品になりましたよ。
サンコーと聞くと昔から知っている人はユニークなグッズの取り扱いに強いといったイメージかと思いますが、2022年はサンコー=家電メーカーという人が増えている印象を受けました。メーカーとして家電に力を入れているということもあるのですが、注目されたり売れる製品も家電寄りの物が増えているので、その分ユーザー層が広がったと思いますね。
店頭にガチャガチャがあるのですが、これが年間を通して好評でした。秋葉原に来た記念だったり、運試しだったり、楽しんでくれる人が多くてよかったです。
うちだと、エレコムの12ポート充電器(価格3,980円)は良く売れましたね。元の値段(同36,861円)がかなり高かったですからね。
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