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初めて中古品スマホを購入する人が増えた秋葉原、ジャンク品も売れ行き好調

~ アキバのショップ店員が語る2022年 その6 ~

 2022年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。

 2022年は中古品スマートフォンの認知度が大きく広がった年だと思いますね。各キャリアが中古品の取り扱いをスタートしたことでこれまで中古品を毛嫌いしていたり、そもそも知らなかった人が目にするようになったり、円安の影響で新品が値上がりしたので中古品が割安に見えたりと、注目を集めることが多かったと思います。若い人はメルカリなどを利用する人も多いので中古品に抵抗が無い人が多いかと思いますが、新品しか買ったことが無い人であれば抵抗を感じるのは当然ですしね。結果的に中古品の認知度が上がり、イオシスの名前も知られるようになり、人が流れてきてくれる良い状況になりました。

 2022年は例年と比べて、売れ行きなどが大きく変わりましたね。例年であれば年始から新生活シーズンにピークが来て、6月頃は売り上げが落ちるという感じですが、2022年は円安の影響にiPhoneの値上がりの噂も出ていたので、ゴールデンウィークが終わっても売れ行きが落ちず、実際にiPhoneが値上がりした後は中古品の特需なども起こり、8月くらいまで売れ行きはピークの状態が続きました。テレビやニュースメディアなどの取材もかなり増え、それを見た人が安いモデルを求めて来店するという状態も続き、ちょっと特殊な年になりましたね。

 毎年の事ですが、iPhoneは全般的に売れましたね。イオシス全体では2021年は12万台、2022年は16万台ペースでの売れ行きとなり、過去最高に台数は販売しています。売っているということはその分買取も行っていることになるので、iPhoneをめちゃめちゃ売って買い取ってを繰り返した年だったといえますね。

 2022年は入国制限の緩和でインバウンド需要が復活したのが大きかったです。PCのほかにも、中古品iPhoneが好調でした。秋葉原の人通りも自粛期間からだいぶ戻ってきた印象です。

 円安で外国の方が増えて中古品iPhoneの売れ行きが良くなりました。また、ゲーム機関連の話をすると、個人で遊ぶ目的でゲームボーイを購入する方が多かったように思えます。

 「中古を初めて買う」という方が増えました。特にiPhoneや安価なGalaxy、AQUOS senseなどを選んで、自分が契約しているSIMカードが使えるかという問い合わせが多かったですね。

 iPhone SEのジャンク品はかなり売れましたね。ずーっと売り場に人が居続ける感じでしたし、ジャンク品なのに凄かったなと。海外から来ている人にも好評で、友達の分もとまとめて購入していく人もいました。

 Xperia 1とXperia 1 IIの中古価格を周りの中古ショップよりも安くしていたので、1年間通じて、中古品もジャンク品もよくに売れました。あと、ここ最近はスマートフォンにあまり詳しくない人もお客さんとして増えてきたように感じます。

 AQUOSが売れました!安価なスマホのラインはAQUOSがだいぶカバーしてくれたなと。AQUOS wishシリーズはかなり売れましたし、AQUOS senseシリーズもオススメしやすいモデルで取り扱いしやすかった印象がありますね。

 海外のお客さんのほか、今までキャリアショップなどでスマホを購入していた方が来店されるようになりましたね。