特集、その他

アキバの2023年10大ニュース投票結果発表、首位は老舗店舗の閉店や再開発に関する「街並みの変化」

 読者に投票していただいた「アキバの2023年10大ニュース」の結果をここで発表しよう。

 投票受付期間:12月18日~12月25日
 総有効投票数:3,688票(925人)

1位は 秋葉原の街並みに変化。老舗店舗の閉店や再開発によるビル解体など (417票)

 1位になったのは、秋葉原の老舗店舗の閉店や、再開発によるビル解体などに関するニュース。

 2023年はじめに閉店関連で話題となったのは、秋葉原を代表するファストフード“ケバブ”の人気店「スターケバブ」の閉店に関するニュース。営業最終日には食べ納めのために店舗前には長い行列も出来ていた。惜しまれつつ閉店した同店だが、3月31日には秋葉原本店が、8月3日にはアキバテラス 2号店が復活し、現在も営業中だ。

スターケバブ 秋葉原本店
スターケバブ キバテラス 2号店

 5月には昭和33年から65年間営業を続けていた秋葉原電波会館の「寿電機会田商会」が、10月末にはオーディオ・電子部品類を扱っていた秋葉原ラジオセンターの「小沼電気」が閉店。電子部品やオーディオ機器など、秋葉原を電気街として形成してきた老舗店舗が次々と姿を消している。

5月に閉店した「寿電機会田商会」
10月末に閉店した「小沼電気」

 さらに、11月には多種多様なネジを取り扱う「西川電子部品」が12月に閉店するという告知が出され、大きく注目を集めた。その後、「千石電商」が西川電子のネジ販売業務を引き継ぐことを発表しており、秋葉原から完全に消えてしまう事態は回避されている。

「西川電子部品」
「千石電商」

 また、再開発によるビル解体などの動きも活発な1年だった。ラーメン店「きょうすけ」が再開発により9月に閉店、過去にキッチンジローなどが入店していた近隣の建物も合わせて解体されている。神田明神通り沿いの「アソビットビル」や「ダイドーリミテッドビル」も解体対象となった。

ラーメン店「きょうすけ」の跡地
神田明神通り沿いの「アソビットビル」なども解体に

関連記事

 2位以降のランキングは以下のとおり。過去最安クラスに下落したSSDの相場やAMDのゲーミングCPU「Ryzen 7000X3D」の発売、インテル Coreプロセッサー(第14世代)の登場などの話題が多くの票を集めた。

順位ニュース/解説
2位
(371票)
SSD価格が大きく下落、過去最安クラスに
(4TB 2.5インチSSDは19,800円、2TB NVMe SSDは9,980円など)
3位
(270票)
AMDのゲーミングCPU「Ryzen 7000X3D」が発売
(TDP 65W版のAMD Ryzen 7000シリーズも登場)
4位
(257票)
インテル Coreプロセッサー(第14世代)が登場
(年始には第13世代CoreのT付きモデルやKSモデルが発売)
5位
(220票)
秋葉原の街に人の波が戻る。外国人観光客が多数来日、リアルイベントも増加
(飲食店には行列、PC系大型イベント ASK★FESも開催)
6位
(219票)
最大96コアのRyzen Threadripper 7000シリーズ発売
(CPUソケットはSocket sTR5で、メモリはDDR5 RDIMMをサポート)
7位
(195票)
NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズのミドルレンジGPUが複数登場
(GeForce RTX 4060/4060 Ti/4070/4070 Ti搭載モデルが各社から発売)
8位
(182票)
ASUS「ROG Ally」やSteam Deckなど、ポータブルゲーミングPCの普及が進む
9位
(177票)
PCIe Gen5 SSDが各社から登場、最高速度は12GB/s
(冷却に注意、ヒートシンクの使用を推奨)
10位
(169票)
1枚で24GBや48GBのDDR5メモリが各社から登場
(CORSAIRからはU-DIMM、CrucialからはSO-DIMMが発売される)
11位
(162票)
「Intel Arc A750」純正ビデオカードが秋葉原各ショップでセール、価格は19,800円に
(製品初出時の価格は57,800円)
12位
(126票)
HDD価格は上昇傾向、1万円で買えるのは4TBに
(HDD相場は値上がり傾向続く)
13位
(120票)
相次ぐ新店オープン、GiGOの新店舗やnamco秋葉原、ユニクロ、GU、ジョナサン、カードショップなど
(中央通り沿いのアニメイトもグランドオープン)
14位
(101票)
USBメモリ風のポータブルSSDが各社から登場
(親指サイズの極小モデルも)
15位
(78票)
支柱を無くして内部を魅せる「ピラーレスPCケース」が各社から登場
(NZXTを筆頭にLian LiやZALMANなどから発売)
16位
(71票)
AMDの新GPU Radeon RX 7700 XT/7800 XTがデビュー
(下位のミドルレンジGPU Radeon RX 7600も発売)
17位
(65票)
“りんごの香り”がする高耐久/高熱伝導グリスが登場
(生産数は1,000本限定)
18位
(58票)
Alder Lake-N対応マザー登場、ファンレスモデルやACアダプタ駆動モデルなど
(ASUSやMaxtangからはAlder Lake-N搭載のミニPCも登場)
19位
(52票)
容量1.5TBのmicroSDXCカードがSanDiskから登場
(最大転送速度は150MB/s、店頭価格は25,980円)
20位
(48票)
自分で曲げられるCORSAIRの湾曲モニター「XENEON FLEX 45WQHD240」が登場
(OLEDパネル採用で、リフレッシュレートは240Hz)
21位
(47票)
Snapdragon XR2 Gen 2を搭載したMRヘッドセット「Meta Quest 3」が発売
(Meta Quest 2やMeta Quest Proは価格改定)
22位
(45票)
Type 2230規格の小型M.2 SSDが各社から登場
(Steam DeckやROG Allyなど、ポータブルゲーミングPC向けに注目を集める)
23位
(40票)
世界最小クラスをうたうポータブルeGPUボックス「GPD G1」が登場
(Radeon RX 7600M XTを搭載、GPD WIN4 2023などに対応)
24位
(36票)
「Intel Arc A580」搭載ビデオカードが登場
(下位のIntel Arc A310も発売)
25位
(35票)
Teamの16TB SSDが店頭入荷、価格は33万円以上
(店頭で確認した最大容量のSSD)
26位
(33票)
PC内のケーブル配線がスッキリする連結ファンが各社から登場
(CORSAIR、Lian Li、Thermaltake、オウルテックなどから発売)
26位
(33票)
ARCTICの光らない高静圧ファン「P12 Max」が大ヒット、一時品薄に
(コスパの高さが魅力の120mmファン)
28位
(28票)
ウルトラワイドや高リフレッシュレートモデルなど、有機ELゲーミングモニターの選択肢増える
29位
(27票)
Intel Z790マザーがリニューアル、インテル Coreプロセッサー(第14世代)登場にあわせて
(Wi-Fi 7対応の無線LAN機能を備えるが、現時点で国内使用は不可)
30位
(9票)
ケーブル管理が容易なCORSAIRの「iCUE LINK」対応デバイスが登場
(簡易水冷CPUクーラーや冷却ファンをケーブル1本で一括管理)
その他(25票)