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ゲーミングPCの基礎知識【今、本当に欲しい自作PC①】編集部からの無理難題に自作のプロたちはどう回答!?

DOS/V POWER REPORT 2023年秋号の記事を丸ごと掲載!

POINT1 最重要パーツは“ビデオカード”

 PCでゲームを遊ぶにあたって、もっとも重要なのがビデオカードだ。一般的なPCではバランスよくパーツにコストを掛けるのが定石だが、年々進化を続けるPCゲームの映像をメーカーの意図するとおりに美しく、かつ滑らかに表示できるかどうかは、ビデオカード(GPU)の性能でほとんど決まる。

ゲーミングPCの価格内訳の例
紹介している高コスパゲーミングでは、ビデオカードとCPUに予算の約2/3を投入している。総予算によっては極端な構成はとりにくいが、それでも最大予算はビデオカードに割こう

 上のグラフは、本特集で紹介しているゲーミングPC 1台分のパーツ価格の内訳だが、ビデオカードが4割を占める。構成によってはCPUやマザーボード、CPUクーラーをもっと安く上げて、ビデオカードに予算の半分を注ぎ込むこともめずらしくない。予算が許す限りビデオカードのグレードを上げることがプレイ時の満足感につながるわけだが、誰もが一番上(今で言えば4K解像度)を目指せるわけではない。WQHDやフルHDをターゲットにすることで予算は抑えられる。

価格帯ごとに選べる主なGPU

 最新世代を中心に、現在入手可能な主要なGPUを価格帯ごとにまとめたのが上の図だ。ゲームタイトルによっては性能の逆転もあるものの、基本的には高価なものほど高い性能を発揮する。高解像度・高画質設定ではビデオメモリ量の大小も性能に影響する可能性があることも覚えておこう。また、メーカーによってレイトレーシング機能やフレーム補間機能の実装に差があり、対応ゲームでは決定的なパフォーマンス差が生じることも。

POINT2 そのほかのパーツのチェックポイント

 数年前までは、ゲームには4スレッドもあれば十分とされてきたCPUだが、ゲーム自体の進化に伴って今では8コアでも不足することもあり、できるだけミドルクラス以上のものを選びたい。

 また、最近のCPU/GPUは温度が低く保たれていればクロックをブーストし続けるため、大型の水冷クーラーや大型クーラー搭載ビデオカードが人気に。これらの大型パーツを装着できて、内部に空気を取り込みやすいメッシュ構造を備えたPCケースもゲーミングPCの定番と言える。

CPUコアが多いほどいいという動画編集用途とは違い、ゲームを遊ぶだけなら8 ~ 10コアもあれば十分。しかし、CPU負荷は徐々に高まっているため、予算に余裕があればミドル以上を狙おう
CPU性能に冷却性能が影響するようになって以来、上位CPUには水冷クーラーを組み合わせるのが一般的に。大型水冷は確かに冷えるが、大型空冷クーラーで足りることも多く、よく見極めたい
ゲーミングPCでは、PCケース内にCPUとGPU、二つの熱源があるため、前面や天板が外気を取り込みやすいメッシュ構造になっているものが主流となっている

POINT3 これらを踏まえてプロにムチャブリオーダー

4K解像度で高フレームレートを保つのは最新パーツをもってしても至難の業。CPU/GPUのベンチマークに関する連載を担当する加藤氏には、豊富な知見を注ぎ込んだ1台を期待!
ゲームを切り口としたビデオカードのレビューを得意とする芹澤氏。普段縁遠い印象がある「小型」というテーマ、その上「高冷却」の二段重ねで、新たな姿を見せてもらおう。
マザーボードのレビューが得意なWindlass氏には今回、「(総額20万円台で)高コスパ」という王道のミッションを依頼。多くのユーザーの参考になる1台は完成したのか?

[TEXT:編集部 遠山健太郎]

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 今回は、DOS/V POWER REPORT「2023年秋号」の記事をまるごと掲載しています。

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