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拡張性と価格のバランスが良好なゲーミングマザー!ASUS「TUF GAMING H770-PRO WIFI」【不要な出費を抑えたい人のためのお宝マザーボード8選】②

DOS/V POWER REPORT 2023年春号の記事を丸ごと掲載!

拡張性と価格のバランスが良好なゲーミングマザー

ASUSTeK Computer TUF GAMING H770-PRO WIFI 実売価格:34,000円前後
拡張スロット:PCI-E 5.0 x16×1、PCI-E 4.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2●主なインターフェース:M.2(PCI-E 4.0 x4接続)×3、M.2(PCI-E 4.0 x4またはSATA 3.0接続)×1、SATA 3.0×4、USB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×2、USB 5Gbps×6、USB 5Gbps(Type-C)×1、DP×1、HDMI 2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1●無線LAN:Wi-Fi 6

 5万円以上の高価なゲーミングマザーボードは機能が充実しており魅力的だ。しかし、それらの製品には、オーバークロック向けの機能など、ゲームを楽しむためのPCには必要でない機能も多い。ゲーミングPC向けマザーボードで主に重視すべきは、安定性、耐久性と拡張性だ。選択ポイントをその点に絞れば、4万円以下でも満足のいくマザーボードを入手できる。

 ここで紹介する「TUF GAMING H770-PRO WIFI」はまさにその条件に当てはまる1枚だ。VRMはコンデンサなどに高耐久製品を採用した14+1フェーズ構成。大型のヒートシンクを装備するなど冷却対策もしっかりなされており、メニーコアCPUを長時間安定して稼働させることができる。

ディスプレイ出力はDisplayPortとHDMI 2.1端子を装備。USB Type-Cコネクタは20Gbpsに対応している

 拡張スロットは、PCI Express 5.0 x16×1、PCI Express 4.0 x4(x16形状)×1、PCI Express 3.0 x1×2と使いやすい構成。ストレージインターフェースはPCI Express 4.0x4対応のM.2スロットを4基装備するなど充実している。USBポートの構成も使いやすく拡張性は十分だ。

 そのほか、2.5G有線LANに加えWi-Fi 6をサポートするなどオンボード機能にも抜かりはない。実用性の高いゲーミングマザーが欲しい人にお勧めだ。

ライバルと比較

 表は4万円以下で購入できるDDR5メモリ対応のゲーミングモデルを比較したもの。本機はPCI Expressのサポートレーン数が多いH770チップセットを搭載するため、PCI Express 4.0 x4対応M.2スロットの数が多く、USBポートも充実している。スペック表にない部分ではVRMの冷却やM.2スロットの冷却機構が大型である点もポイントだ

※PCI-E=PCI Express、SATA=Serial ATA、DP=DisplayPort、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-Aまたはピンヘッダ
①フロント用のUSB Type-Cヘッダは5Gbps対応。高速USB対応を望む人は要注意
②VRMはDrMOSを採用した14+1フェーズ構成。メニーコアCPUも安心な仕様だ
Wi-Fi 6およびBluetooth V5.2をサポート。外付けアンテナも付属
③4基のM.2スロットすべてにM.2 Q-Latchと名付けられたクリップでM.2 SSDを固定する機構が採用されている
④チップセットはPCI Express 4.0を16レーン、PCI Express 3.0を8レーンサポートするH770を採用する
付属のアプリを使用すれば、CPU Power Limitの最適化やファンの回転数を落とすことなどによる省電力化を簡単に設定できる

上位モデルと比較

TUF GAMING Z790-PLUS WIFI
本機よりも1万5,000円ほど高いが、TUF GAMINGシリーズにはZ790搭載のお上位モデルもある。その価格に見合う違いがあるのか比較してみた
VRMはZ790搭載モデルのほうが豪華だが、OC非対応のH770マザーであれば本機のVRMで十分。そのほか、高速USBポートのサポート数、無線LAN、サウンドなどに違いがあるが、価格差ほどの魅力はない。比較すると本機のお買い得感が際立つ

[TEXT:滝 伸次]

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