パワレポ連動企画

低価格CPUとのタッグに最適、玄人好みのB760マザー!GIGABYTE「B760 DS3H DDR4(rev. 1.0)」【不要な出費を抑えたい人のためのお宝マザーボード8選】④

DOS/V POWER REPORT 2023年春号の記事を丸ごと掲載!

低価格CPUとのタッグに最適 玄人好みのB760マザー

GIGA-BYTE TECHNOLOGY B760 DS3H DDR4(rev. 1.0) 実売価格:23,000円前後
拡張スロット:PCI-E 4.0 x16×1、PCI-E 3.0 x1(x16形状)×4●主なインターフェース:M.2(PCI-E 4.0 x4接続)×2、SATA 3.0×4、USB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×1、USB 5Gbps×2、USB 5Gbps(Type-C)×1、DP×1、HDMI 2.0×1●LAN:1000BASE-T×1

 Core i3などのエントリー向けCPUを使用して、低予算で最新世代PCを作成したいという人には「B760 DS3H DDR4」が最適だろう。何よりもまず2万3,000円前後という低価格が魅力だ。

 昨今の豪華仕様のマザーボードを見慣れた目で見ると、VRMのフェーズ数が8+2+1フェーズでヒートシンクも必要最低限であるなど、非常に簡素な印象を受ける。しかし、Core i3などのローエンド寄りのCPUを動作させるにはこれで十分である。Core i3を使用するのに発熱や消費電力の大きいCore i9やCore i7の動作を想定した豪華仕様のマザーボードを選択する必要はない。

シンプルだが、20Gbps対応のUSB Type-CポートとUSB 10Gbpsポートを装備するなど、最新マザーならではのツボを押さえた仕様

 低価格モデルだけに機能はシンプルだが、PCI Express 4.0 x4対応のM.2スロットを2基搭載し、USB 20Gbpsなど今後の拡張を左右する機能は一通りサポートする。無線LANはサポートしないが、有線LANがあれば問題ないという方も多いはず。

 M.2スロットには2基ともヒートシンクが装備されていないが、ヒートシンク付きM.2SSDを使用する場合には無駄になるので、割り切って省かれたのだと考えられる。

 過度の装備を省くという点ではこのマザーボードは徹底されている。しかし、拡張性は十分に確保されている。だからこそ低予算自作の強い味方なのだ。

ライバルと比較

 2万円台で購入できる激安LGA1700マザーボードを比較した。VRMは8+2+1フェーズと、この価格帯では大きめの規模のものを採用するが、ヒートシンクなどは最小限。一方でUSB 20Gbps(Type-C)などトレンド機能は押さえられている。2.5GLANに対応していないが、これは需要がまだそれほど多くないことを見越してのことだ

※PCI-E=PCI Express、SATA=Serial ATA、DP=DisplayPort、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-Aまたはピンヘッダ
①VRMは8+2+1フェーズ構成、メニーコアの上位CPUを使用するには心もとないが、Core i3なら十分 ②5Gbps対応ながらフロント用USB Type-Cヘッダを装備している
③M.2スロットにはヒートシンクが装備されていない。
③発熱の大きなSSDを使用する場合はSSD用ヒートシンクを別途購入して利用するのも手。1,000円以下で購入できるものもある
④基板左下にあるMulti-Keyボタンは役割をUEFIセットアップで設定可能。「リセット」、「LEDのON/OFF」、「UEFIセットアップの起動」、「セーフモード起動」のいずれかの機能を割り当て可能
⑤ラッチ部分を大きくした「PCIe EZ-Latch」機構が採用されており、ビデオカードをPCI Express x16スロットから簡単に取り外すことができる
Windowsインストール直後に起動する「Control Center」ユーティリティは非常に便利。Webから最新のドライバやユーティリティをまとめてインストールできる

microATXモデルと比較

B760M DS3H AX DDR4(rev. 1.0)
2万円台で購入できるGIGA-BYTEのB760マザーにはmicroATXモデルもある。価格は変わらないが機能が異なるので詳細に比較してみた
VRMの仕様は若干ながら本機のほうが上。拡張スロットもATXである本機のほうが充実している。USB 20GbpsをサポートするなどUSBへの対応にもだいぶ差がある。ただし、Wi-Fi 6Eのサポートなどネットワーク機能はmicroATXモデルのほうが上だ

[TEXT:滝 伸次]

最新号「DOS/V POWER REPORT 2023年秋号」は絶賛発売中!

 今回は、DOS/V POWER REPORT「2023年春号」の記事をまるごと掲載しています。

 なお、最新号「DOS/V POWER REPORT 2023年秋号」は、特集記事「今、本当に欲しい自作PC」「リフレッシュレートから選ぶGPUの最適解」など内容盛り沢山!是非ご覧ください!