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ゲーム配信に適したCoffee Lake-Sの性能をメディアが紹介、ドスパラのイベントには元Intelの天野氏が登壇

第8世代Coreプロセッサー発売記念イベント「THE WORLD IS WATCHING」開催

 Intelは11月23日、秋葉原の特設会場およびPCパーツショップ店頭などで、第8世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー(Coffee Lake-S)の発売記念キャンペーン「THE WORLD IS WATCHING」を開催した。

特設ステージでのメーカーセッションのほか、メディアがショップを周り新世代CPUの特徴をプレゼン。購入者向けの抽選会なども行われた。

 最後にDOS/V POWER REPORTとASCII編集部の店頭プレゼンテーションと、同日ドスパラで開催された第8世代インテルCPU発売記念イベント「出張ドスパラTV」の模様をお届けしよう。

6コアはゲーム配信プレイ時に性能を発揮、DOS/V POWER REPORTは新世代CPUのメリットを紹介

 DOS/V POWER REPORTのプレゼンテーションでは、第8世代インテルプロセッサー仕様や、実際にどういったシーンで6コアCPUの性能が発揮されるのかといった点が紹介された。

 プレゼンテーションを担当したのはテクニカルライターの高橋 敏也氏と鈴木 雅暢氏。Intelのメインストリーム向けCPUのコア数が増加するのは2006年発売のCore 2 Extreme QX9650以来11年ぶりであることや、Coffee Lake-Sの現在のラインナップ紹介からスタート。

 マニア向けの部分では、Turbo Boostクロックが新旧世代でどの程度変わっているのか、Z370チップセットは前世代からの変更点が少ないので、マザーボードメーカーはLED機能などに力を入れて差別化している部分などを解説。6コアの性能が発揮されるシーンとしては、ゲームプレイの動画配信をリアルタイムで行う例が紹介され、6コア以上のCPUはゲームのフレームレートが落ちにくいことなどが紹介された。

高橋 敏也氏(左)と鈴木 雅暢氏(右)
Coffee Lake-Sのラインナップ
Turbo Boostの動作クロック解説
Z370搭載マザーはイルミネーション機能を各社強化
ゲーム配信には多コアCPUが有利
4年前のPCとの比較

最新世代のゲームでは多コアCPUが優位、Coffee Lake-Sのゲーム性能をASCII編集部は解説

 ASCII編集部のプレゼンテーションでは、Coffee Lake-Sが実際のゲームでどの程度の性能を発揮するのかを中心に解説。DirectX12世代のゲームで6コアのCoffee Lake-Sが性能を発揮する点や、DirectX11世代のゲームでも、ゲームプレイ配信時に性能が活かされる点などが紹介された。

 プレゼント担当したのはテクニカルライターの加藤 勝明氏、ASCII編集部のジサトラショータ氏。全世代のCoreシリーズからどのような部分に変更があったのかなど、仕様面の紹介から開始。CPUソケット形状に変更が無いため、CPUクーラーが使い回せる点なども紹介された。

 ゲーム性能の紹介では、DirectX12世代のゲームは、コア/スレッド数が多い方が性能が発揮されやすい傾向があること、DirectX11世代のゲームでも、配信を行いながらゲームをプレーする際は多コア/多スレッドCPUが優位となる点などが解説された。

加藤 勝明氏(左)とジサトラショータ氏(右)
Coffee Lake-SのCore i7/i5はDDR4-2666対応に、内蔵GPUもUHD 630に強化
CPUクーラーはこれまでのLGA1151用がそのまま利用可能
DirectX12世代のゲームは多コアCPUが有利
配信をしながらのゲームパフォーマンスもテスト
配信を行いながらのゲームプレイは6スレッド以上の環境がおすすめ

ドスパラのCoffee Lake-S発売記念イベントに元Intelの天野氏が登場

 イベント当日はドスパラでもCoffee Lake-S発売記念イベントが開催。元Intelの天野 伸彦氏を招き、「出張ドスパラTV」の公開収録が行われた。MCはテクニカルライターの高橋 敏也氏、声優の村井 理沙子さん。

 この日は天野氏が高橋氏に新CPUに関して質問する形式で行われた。開始早々、「アイスコーヒーでアイスレイクじゃないんですか?今日はサントリーのウィスキーを持ってきたのでウイスキーレイクの話を……」(天野氏)といったかたちで天野氏が高橋氏に先制攻撃、「俺のクビが飛ぶからやめてくれ」(高橋氏)と制する場面も。これにちなみ、過去にあった「七五三事件」などの話題などにも触れられた。

 A社のCPUと比較した際にどうなのかといったぶっちゃけた話が出た際は、「嫁にするならIntel、恋人にするならAMD」(高橋氏)といった名言で逃げるなど、互いに攻めのトークが繰り広げられた。

 6コアの効果が発揮されるシーンは「エンコード、ソフトウェアエンコードは遅延が少ないので配信向き」(高橋氏)といった部分も紹介されたほか、逆に天野氏から「内蔵GPUはあたまにUがつくようになり、HDR 10対応(10bit処理対応)になった」といった部分が紹介された。

村井さん(左)、高橋氏(中)、天野氏(右)
「今日はウイスキーレイクの話をするんじゃないの?」と先制攻撃
6コアになったメリットを聞かれ高橋氏は「エンコード一択」と即答
他社CPUとの比較など厳しい質問も
内蔵GPUの違いに関しても紹介
Coffee Lake-S購入者には村井さんから直接手渡しでオリジナルイラスト入りコーヒーがプレゼントされた