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PCパーツ各社に聞く「今年の意気込み」と「去年の売れ筋」【2020年版/後編】

Western Digital、ツクモ、ドスパラ、マウスコンピューター、パソコン工房の5社

 新年明けましておめでとうございます。

 新年といえば去年の振り返りと今年の展望。「メーカーから見た去年の売れ筋パーツ」や「今年の意気込み」が気になる人も多いはず。

 そこで今回、PCパーツやBTOメーカー各社に「2019年にヒットした製品」や「2020年の意気込み」をお伺いし、お寄せいただいたコメントをそのまま掲載しました。

 掲載メーカーは計15社。各社が力を入れている、そして今後入れていくポイントや今年の意気込みなど、なかなか興味深いコメントもあったりします。掲載順はブランド名50音順ですので、気になるメーカーがある方はそこを、全部読みたい方は頭からどうぞ。

PCパーツ各社に聞く「今年の意気込み」と「去年の売れ筋」(2020年頭版)
【前編】AMD、ASRock、ASUS、CFD販売、CORSAIR
【中編】Crucial、EIZO、GIGABYTE、MSI、Synology
【後編】Western Digital、ツクモ、ドスパラ、マウスコンピューター、パソコン工房

Western Digital

ウエスタンデジタルジャパン チャネルマーケティング シニアマーケティングマネージャー 山本哲也氏
●2019年にヒットした製品を教えてください

 2019年にヒットした製品は、昨年に続いてWD Blueシリーズです。WD Blue HDDは定番らしく好評いただいておりますが、SSDは爆発的に増えました。ノートPCやゲーム機のHDD置き換え用、外付けケースとの組み合わせにとどまらず、NVMe M.2 SSDの展開によって利用用途が広がったのが大きいと思います。

 さらに新しく登場したWD_BLACK SN750 NVMe SSDは、eSportsやビッグタイトルのリリースによるゲーミングPC機運の高まりや、アクションカメラやドローン、高性能スマートフォンで撮影した映像をYoutubeなどに展開するための動画編集のニーズが高まっていることなどから快適な作業を可能にする超高速SSDとして多くの方々の支持をいただけました。

●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?

 すばり、WD Redシリーズです! 写真や動画を大量に撮影できるようになった今、個人が持つ大切なデータは日々増え続けています。ユーザーにとって大切なデータが吹っ飛ぶのは大切な記憶そのものを失うことと同じです。NASの普及にとどまらず、これまで以上にデータを安全にバックアップすることは徐々に浸透してきていると感じていますが、それを確実にするためにもぜひWD Red を使っていただきたいです。

 WD RedはNAS用途HDDとして多くの方に支持をいただいておりますが、最大14TBのWD Red HDDの登場に加え、その高信頼の”赤”のブランドを引っさげたWD Red SA500 NAS SATA SSDが登場しました。ぜひお試しいただきたいです。

●2020年の意気込みを教えて下さい

 当社は内蔵デバイスの「Western Digital」、外付けストレージの「WD」、イメージングの「SanDisk」、プロ向けの「G-Technology」でソリューションを展開しています。来年は「WD_BLACK」を本格的に展開します。WD_BLACKはゲーミングブランドとしてWD_BLACK SN750 NVMe SSDからはじめて、現在は外付けソリューションにも拡げました。快適にゲームを楽しむため、簡単に使うことができるWD_BLACK ブランドの今後の動向にはとくに注目してほしいです。

●読者に一言どうぞ

 最先端技術や優れた製品、ブランドとして、2019年は1つのウエスタンデジタルを広く知っていただけた1年だったと思います。一方で、日本に開発製造拠点をもち、多くの日本人が参画しているという、他に類を見ない特長もあります。いうなれば日本で生まれた技術を世界中に届けているともいえるのですが、このような取り組みも知っていただき、その上で引き続き「HDDもSSDもWestern Digital」と皆様に愛されるメーカーになれるよう頑張っていきたいと思います。

 2020年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

TSUKUMO(株式会社ProjectWhite)

株式会社ProjectWhite 商品企画部 ラップトップグループ リード・プランナー 岡嶋 大地氏
●2019年にヒットした製品を教えてください

 2019年も様々な製品を発売してきましたが、特にヒットしたのは7月に発売となったノートパソコン「eX.computer TSNB14UP1シリーズ」です。税別で29,800円と手頃な価格設定ながら、IPSパネルやSSD、Windows10 Proを標準搭載しており、サブマシンとしてはもちろん、シンクライアント端末、Windows7のサポート終了に向けたリプレイス、プログラミング教育など様々な用途で使えるベーシックなノートパソコンを目指して出来上がったモデルです。

 カタログスペックは決して高いと言い難いモデルですが、実際の利用シーンで快適さを損なわないギリギリのスペックを徹底して模索した結果、コストパフォーマンスの高さを評価いただき、ヒットに繋がったのではないかと考えております。

●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?

 1つ目はG-GEARノート製品で初の4K OLEDパネルを搭載したN1588J-720/Tです。DCI-P3カバー率100%の広色域パネルを採用しており、映像・写真・画像などの加工で高い精度を求めるコンテンツクリエーター様にぜひおすすめしたいモデルです。また、64GBまでのメモリカスタマイズにも対応しておりますので、モバイルワークステーションとしての活用も可能と考えております。

 2つ目は第3世代Ryzen搭載G-GEARです。特に上位モデルのマザーボードには耐久性に優れるAsRock製 X570 SteelLegendを採用しているとともに、製品開発に当たって細かな部分まで動作検証を徹底的に行っておりますので、Ryzenモデルをお探しで特に安定性を重視する方に最適なモデルになっております。

●2020年の意気込みを教えて下さい

 2019年はG-GEARが第三者機関が集計した顧客満足度調査でゲームPC部門において「最優秀賞」の評価をいただきました。この場をお借りしてご利用いただいているお客様、ならびに投票いただいた方に御礼申し上げます。

 2020年も応援いただいている皆様のご期待に添えるよう、ご意見に耳を傾けながら一つでも多くの「欲しい」を形に出来るよう挑戦を続けて参りますので、「eX.computer」「G-GEAR」を今後ともよろしくお願いいたします。

●読者に一言どうぞ

 いつも AKIBA PC Hotline! をご覧の読者様には、ツクモならびに弊社プライベートブランド「eX.computer」や「G-GEAR」シリーズを応援いただき、誠にありがとうございます。

 2020年も専門店として引き続きご満足いただける製品・サービスの提供に努めるとともに、全国各地でのさまざまなイベントも企画して参ります。ぜひご期待・ご注目下さい!

株式会社サードウェーブ(ドスパラ)

マーケティング統括本部 広報部 ご担当者
●2019年にヒットした製品を教えてください

 2019年は、インテル株式会社との共同設計により誕生したゲーミングノートパソコン2製品『GALLERIA GCR1660TGF-QC』『GALLERIA GCR2070RGF-QC』がヒットしました。『Game&More』をコンセプトに、ゲーム以外にもフルで使い倒せる製品を目指し開発したハイスペックノートです。CPUに『Core i7-9750』および、GPUに『GeForce GTX1660Ti / RTX2070Max-Q』という高性能パーツを搭載しているにもかかわらず、本体重量1.87kgと軽量で持ち運びも快適です。ドスパラ各店に展示機もございますのでぜひ一度ご確認ください!

●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?

 製品ではありませんが、体験型eスポーツ専門店『GALLERIA esports Lounge』の“eスポーツプレイエリア”がおかげさまで一周年を迎えました!オープン時と変わらず、最新のゲーミング環境でお持ちのゲームを思う存分楽しめます! 店内の展示ゲーミングデバイスを使用できるので、購入検討にも最適です。初回登録時は2時間無料で利用できます。秋葉原にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

 また、『第2回全国高校eスポーツ選手権』の決勝大会が2019年12月28日(土)・29日(日)に開催されました!第一回の153チームを超える225チームが集まりました。LIVE配信のアーカイブがございますのでぜひご視聴ください!

●2020年の意気込みを教えて下さい

 2020年も引き続き、PCゲーマー、eスポーツプレイヤー、クリエイター、仕事や趣味でPCを使う方々、すべての皆様により快適にPCを使っていただけるよう製品・サービスをブラッシュアップしてまいります。今後ともよろしくお願いします!

●読者に一言どうぞ

 読者の皆様にはいつもドスパラを応援いただき誠にありがとうございます。ドスパラ店舗では今後も、皆様に楽しんでいただけるキャンペーンやイベントを開催してまいります。」2020年も引き続きドスパラにご注目いただけますと幸いです。

株式会社 マウスコンピューター

マーケティング本部 広報室 ご担当者
●2019年にヒットした製品を教えてください

 6月に発売した「m-Book X400シリーズ」は、軽量・スリムな筐体、長時間バッテリー駆動が特徴で、パソコンを持ち歩く機会の多いビジネスユーザーにオススメしています。同シリーズにはCPU AMD Ryzen搭載した赤い天板が印象的な「m-Book X400B」もラインアップに加わりました。

 G-Tuneでは、CPU内部にRadeon RX Vega M GH グラフィックスを統合したインテル Core i7-8709Gを搭載した13.3型のノートパソコン「G-Tune P3」を発売しました。

 加えて、2019年はWindows 7の延長サポート終了を前にWindows 10への移行といった動きが活発でした。PCの買い換えや買い増しを機会に店舗来ていただくお客様も増えうれしく思っています。

●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?

 製品以外では、全国のお客様にマウスの製品を触れていただく機会を増やした1年でした。北海道、広島、名古屋、大阪、東京の5都市でマウスキャラバンを開催したほか、東京ゲームショウへの初出展や、毎年夏に飯山工場で行っている組み立て教室を沖縄でも開催するなど、「マウスコンピューターの認知と、体験」イベントの機会を増やしてきました。

●2020年の意気込みを教えて下さい

 製品面ではこれまで通り、お客さまの声を聞いてそれに従って、mouse、G-Tune、DAIV、MousePro各ブランドより製品を出していきたいと考えています。

 イベント関連では、東京ゲームショウで発表した、デジタルミュージック、デジタルアート、LANパーティー、eスポーツを統合した「DIGITAL ENTERTAINMENT FESTIVAL」の開催など新しいことに積極的にチャレンジしていく年にできればと考えておりますので、是非楽しみにしていてください。

●読者に一言どうぞ

 2020年も引き続き、製品、イベント、直営の店舗を通じて、新しい体験やお客様の生活を豊かにする製品・サービスをご提供できるよう尽力してまいります。「期待を超えるコンピューター」、マウスコンピューターをこれからもよろしくお願いいたします。

パソコン工房(株式会社ユニットコム)

パソコン工房 秋葉原 BUYMORE店 イイヤマンレッド氏
●2019年にヒットした製品を教えてください

 2019年は例年にも増してプロゲーミングチームや人気ストリーマーとコラボレーションしたLEVEL∞シリーズのモデルが人気でした!eスポーツやユーチューバー、ストリーミング配信の人気の高さが伺えます。

 特にハイスペックなゲーミングPCはゲームのプレイに加えて、ストリーミング配信や動画編集にも向いていますので、とてもお勧めですよ!

●そのほかに注目して欲しい製品はありますか?

 クリエイター向けPCのSENSE∞シリーズにも注目してほしいですね!マンガ・イラスト作成向けのPCや、最近ではスマートフォンで気軽に高解像度の動画撮影ができることもあって、動画編集向けパソコンなども人気でした。

 加えて、ブックサイズでデスクトップCPUが搭載できるSTYLE∞ I-Classも人気が高く、是非注目いただきたいですね。

●2020年の意気込みを教えて下さい

 2020年もパソコン工房ではコストパフォーマンスに優れたデスクトップ、ノートパソコンをお客様にご提供して参ります! 加えて、全国のパソコン工房ではキャンペーン・セールやイベント等を通じて更に盛り上げてまいりますので、是非 パソコン工房に足を運んでいただければと思います!

●読者に一言どうぞ

 AKIBA PC Hotline!の読者様には日頃よりご愛顧いただき誠にありがとうございます!

 秋葉原地区のパソコン工房 秋葉原 BUY MORE店をはじめ 全国のパソコン工房では、豊富な知識と明るい笑顔の専門スタッフが、安心・親切・丁寧にパソコンのご購入から修理サポートまでとことんご対応致します!2020年も引き続きよろしくお願いいたします。

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