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Ryzen 7 9800X3Dが大ヒット、モンハンワイルズ需要でゲーミングPCの売れ行き好調

~ アキバのショップ店員が語る2024年 その1 ~

 2024年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。

 Ryzen 7 9800X3Dが予想をはるかに上回る人気でしたね。在庫があればRyzen 7 1700の時くらい売れたんじゃないかと。とにかく2024年はAMDの年でしたね。あとは、グラボも画像生成の普及や、うちのスタッフも沢山やってるVRChatの流行でGeForce RTX 4070 SUPER以上のモデルがよく売れました。ちなみにゲーミングPCを買う人はほぼモンスターハンターワイルズ(以下、モンハン)目当てでした。

 やっぱり、Ryzen 7 9800X3Dじゃないですかね。問い合わせがもの凄く多いです。そして、在庫は無い……。あとは、11月頭くらいから、モンハン需要でPCを組みたいという方が増えましたね。予算は20~30万円くらいで、GeForce RTX 4070 Ti SUPERやCore i7、Ryzen 7 9700Xあたりで組む方が多いです。

 売れる商品ほど在庫が無いという歯がゆい状況が続きましたね。あとはいろいろと価格が上がったこととか、ジャンク品が好調だったこととか。ジャンクはこんなにニーズがあるんだなぁと思いました。ほかは、モンハンの推奨スペックが出てから、見積もり依頼がめちゃくちゃ増えたことですかね。

 ストリートファイター6やモンハンなど様々な人気タイトルゲームが増えたことで、PCでゲームをしたい方が明らかに増えた1年になったと思います。円安の状況でパーツの値段が上がりBTOにも影響はありましたが、それでも弊社のNEXTGEARを中心に多くのゲーミングPCが売れました。あとは以前のようにIntel一強という状況ではなくなり、AMDの注目度が上がったように思います。2025年はAI CPUが浸透したり、Windows 10のサポート終了で、またPCの駆け込み需要があるのかなと予想します。

 モンハンの推奨スペックが発表されてから、PC組み立て代行の見積もりが急増しました。ざっくりで前年の1.5倍くらい増えています。予算は30~35万円くらいで、GeForce RTX 4070 Ti SUPERを載せたいという人が多いです。ただ、ハイエンドGPUは品薄なこともあり、在庫の確保が一番大変です。

 PCパーツフロアの視点になりますが、トレンドとしては引き続き"白PC"でしょうか。ドスパラ限定モデルとしてパステルカラーのパーツを発売してからは、そちらも人気ですね。PCを組まれる目的も引き続きゲーミングが強いですが、冬以降は「8割以上モンハン目的」という状態で、モンハンのために組みたいという問い合わせが大幅に増えていますね。

 年初から振り返って考えてもモンハン需要が強いですね。ベータテストの動作要件が高かったこともあってGeForce RTX 4070 SUPER搭載のPCが良く売れています。GeForce RTX 50シリーズの発売も予定されていますが、需要が集中しすぎてGeForce RTX 4070以上のPCの在庫が枯渇するほうが先になるかもしれません。ゲームでいうと、瞬間的にはパルワールドも盛り上がっていました。モンハンは話題になってから需要が途切れないので、PC市場的には久しぶりにかなり大きなタイトルになるんじゃないでしょうか。