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衝撃のサメ型PCや巨大スニーカー型PCが登場、CPUはAMD製品が人気に

~ アキバのショップ店員が語る2024年 その4 ~

 2024年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。

TSUKUMO eX. Aさん

 CPUの人気がIntelからAMDに変わった事にあわせて、CPUクーラーも水冷タイプから空冷タイプが人気になってきました。Ryzen 7 9700Xあたりだと、空冷でも十分ですからね。今はサイズのMUGEN6が圧倒的に人気です。今まで水冷クーラーにあてていた予算を他の部分につぎ込めるので、PC自作のトレンドが変わってきましたね。

 CPUはIntelの品質問題に振り回された一年でもありましたね。13/14世代の問題に始まり、Core UltraはTSMC製造になったり、パフォーマンスがゲームでうまく出なかったりと、メーカーも新世代モデルに移行がうまくいかず大変だったと思いますが、販売側も色々大変でした。

 PCパーツはNVIDIAで始まりNVIDIAで終わった感じがしますね。AIブームで年初からGeForce RTX 40シリーズがずっと売れ続けた年でしたね。発売当初にGeForce RTX 4090は高過ぎると言われていましたが、最終的には40万円超えになったりと、発売日に買った人が1番安く手に入れられて正解だったというのはなんともといった感じですよね。超高額のビデオカードがここまで売れ続けるとは……といった感じですね。

 PCケースは、白いモデルやフロントが木製のモデルが人気で、FractalのNorthシリーズやAntec FLUXが売れています。木製のモデルにオレンジ色のファンを付けて暖炉っぽくするという外国人のお客様もいましたね。ほかはAntecのConstellation C3/C5/C7P20Cも人気でした。

 Windows 10のEoSの影響が思ったよりもありましたね。それに加えてコロナ禍で購入したPCの買い替え時期でもあったり、新型CPU発売の年でもあったりと、いろんな要因が重なってPCがよく売れた年だったと思いますね。

 クーラーではNoctuaの空冷クーラーやARCTICの水冷クーラーなどが売れた感じがしますね。高性能な上位モデルを選ぶ人が多かった印象です。CWTPのえくすとりーむぐりすシリーズも年間を通して結構売れたと思いますよ。

 売れた製品では何といってもサメ型PCの「Shark X」ですね。BTO PCとして販売していますが、初回は直接購入してくれた人の自宅に納品しに行きました。形のインパクトもですが、納品に関して苦労したこともあり一番印象に残っています。ちょうど今も注文が来たのですが、今回はさすがに運送会社に配送は依頼します(苦笑)。CoolerMasterの製品では巨大スニーカー型PCの「Sneaker X」も結構売れましたね。プレゼント用にラッピングを依頼されたこともありました。

 10GbpsのLANカードがよく売れた年でしたね。Intel製チップを使ったカードで安価なモデルが増えてきて、Intel 82599ENチップを採用して5千円を切ったNB-INT-X520DA1x4-S2なんかはかなり売れましたね。上位のIntel X540AT2チップ採用のモデルも1万円を切っているので、こちらも人気になりました。10Gbps対応のハブも安くなってきたので、導入しやすくなったのも影響していると思いますね。