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Intelを圧倒した第3世代Ryzenシリーズ、AMD人気は一般ユーザーにも浸透
～ アキバのショップ店員が語る2019年 その1 ～
2020年1月27日 00:05
2019年を振り返るこの企画。アキバのショップスタッフに特に印象に残った製品や出来事について聞いてみた。
ツクモパソコン本店Aさん
Ryzen 3000シリーズに尽きると思いますよ。とにかくお祭り感がありましたね。前のRyzen 2000シリーズも人気はあったんですが、今回のモデルはゲームでも速いという点が良かったですね。スペックも高いし、AMDの年だったなと。ゲーマーの方も、以前はこちらから提案しないとAMDのCPUを選ぶということは無かったんですが、今ではお客さんから指定してくるようになりましたからね。個人的にも、Socket 939のAthlonが初自作なので、このAMD人気は嬉しかったですね。
ツクモパソコン本店Bさん
Ryzenはやばかったですね。発売日当日は、地下の外階段から4階くらいまでお客様が並んで凄かったです。とにかくAMDの年でしたね。
ツクモeX.パソコン館Bさん
これはRyzenでしょう。発売日の行列はスタッフの予想以上でした。Intel CPUの品薄が改善されていないとか、メモリの価格がむっちゃ下がったのも大きかったですね。メモリは一時値上がりしましたが、あれは何だったんでしょうね……。ちなみに、IntelのCPUは上位は売れているんですが、下位モデルの人気が無くて、そこの価格帯にRyzenが入った感じです。この傾向は今後もしばらくは続くでしょうね。
ソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館Aさん
2019年はAMDが大躍進した1年でしたね。以前のRyzenは自作PC上級者やコアなユーザーに人気でしたが、第3世代Ryzenの登場以降、ミドル層やライト層まで一気に広がりましたね。特にCoreシリーズでIntelに流れたAMDユーザーが第3世代Ryzenを機に戻ってきた印象が強く、久しぶりにAMDでメインPCを組むという声をよく聞きますね。一方で、Intelはかなり厳しい1年だったと思います。個人的に、Intel CPUは上位モデルでもGPUを内蔵している点はAMDには無いメリットだと思っているので、この点をもっとアピールしていくと良いのかなと感じています。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店Bさん
今年もRyzenかな。AMDとIntelの逆転がすさまじかったかな。同時期に発売されたRyzen 9 3950XとCore i9-10980XEの差を見たら……。あとはキャッシュレス決済が増えたのも今年からですね。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店Dさん
売れた物はあらゆるRyzenマザーですね。20年担当をやっているけど、こんなにAMDのマザーを売ったのは初めてです。ほかはゲームキャプチャをやる人が増えたことですね。実況向けのデバイスは凄く問い合わせがありましたね。実は私もAVerMediaの製品を買っています（笑）。
パソコンショップ アークAさん
振り返るとAMDの年といった感じですかね。第2世代Ryzenの頃はIntel製CPUの脆弱性問題などが取り上げられることが多く、棚からぼた餅でAMDが好調になった面もありましたが、第3世代Ryzenは性能も価格もIntelと真っ向勝負で勝っちゃいましたからね。PC全体で見ればシェアは若干Intelが勝っているかと思いますが、自作ユーザー向けでは完全にAMDが勝っていますね。以前であれば、AMD製品はマニア向け感がありましたが、シェアが拡大することで製品も扱いやすくなり、一般ユーザーにもお勧めしやすくなって良かったと思います。業界の人間としては、「やっぱりIntelだよね」という層もいるので、Intelにも魅力的な製品を出してもらいたいと思います。競争があるとやっぱり盛り上がりますから。
パソコンショップ アークBさん
AMDが頑張りましたね。7月の第3世代Ryzenの発売時、11月のRyzen 9 3950Xと第3世代Ryzen Threadripperの発売時と、AMD製CPUの発売であれだけ行列ができたことは初めてですし、業界全体がAMDに牽引された感がありますね。ただ、かなりのユーザーが購入しているので、今後の売れ行きがどうなるのかは気になりますね。