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【コスパ最強自作術⑨】PCパーツ買い方ガイド

DOS/V POWER REPORT 2023年春号の記事を丸ごと掲載!

PCパーツ買い方ガイド どこで買うのが一番お得?

 コスパのよい自作PCのパーツ選びを紹介してきたが、ここではそれを実際どう買えばよいのかを解説する。ネットと店舗のメリット・デメリットや自作ならではの買い物Tipsを紹介しよう。

インターネット通販と店舗販売ってどう違うの?

 言うまでもなくインターネット通販は当たり前になっており、遠方の方もわざわざリアル店舗に足を運ばなくてもPCパーツが購入できる。いわゆる老舗PCパーツショップだけではなく大手量販店までこぞってネット通販サイトを運営している。そしてネット通販価格と実店舗の価格はおおむね同じ。わざわざ店舗まで行く必要があるのかと思う方もいるだろう。ここではネット通販と実店舗双方のメリット・デメリットについてまとめた。どちらか一方がよいというものではなく、お得に買うなら、安心して買うならなど、それぞれのメリットを活かして使い分けよう。

・インターネット通販

店舗が物理的に遠い、店頭に行く時間がなかなかない、といった場合に便利。時間をじっくりかけて製品を比較検討して購入したいときにネット通販が適している。また、実店舗では展示し切れない商品も販売されていることもあり、品数は豊富だ
価格比較サイトを活用しよう
あまたのショップがひしめくネット通販。どこで買うのがお得なのかは価格.comなどの価格比較サイトが便利。合わせてショップの評判もチェックできる

・店舗販売

実店舗では実物を見て買える、その日入荷したような特価品に出会えるなど、足を運ぶだけの価値は十分ある。悩んだときに質問できる店員の存在も大きい。店員、店舗で共有されている情報は個人レベルを超えたもの。新製品の販売解禁イベントも楽しみ方の一つだ
店舗限定の特価品もある
まれにスポット入荷する特価品は、ネット通販には掲載されないことも多い。店舗のTwitterをこまめにチェックして、お得な情報を見逃すな!

ショップ固有のサービスも活用しよう

 通販でも実店舗でも、いわゆるPCパーツショップは自作PC特有の保証サービスを用意している。ここで言うのは初期不良交換のような当然のものではなく、古株の自作PCユーザーならだいたい経験のあるメモリの相性問題や、ディスプレイにドット欠けがあったといった場合の交換保証といったプラスアルファのサービスだ。メモリ相性保証は有償で行なっているところが多いが、条件付きで無償で付いてくるところもある。また、ツクモで加入できる交換保証は、トラブルなどに関係なく不満があれば差額で別のパーツと交換できるというサービスだ。自作PCパーツは実際に使ってみるまで分からないことも多いため、たとえ有償でもうれしいサービスと言える。

有料の交換保証や無料の相性保証もある
ツクモの交換保証は有償である代わりに性能がもの足りなかったり液晶にドット抜けがあったりと理由を問わず差額交換できる貴重なサービス。ドスパラのメモリ相性保証はアプリ登録などを条件に無料で付与される

 また、店舗で注目したいのは時折開催されるCPU+マザーボードのセット割。割引き額はそのときしだいだが、価格情報サイトで最安値を合わせたものよりも安くなることもある。お得に買い揃えたい方はAKIBA PC Hotline!などの特価情報を要チェックだ。

店舗限定でセット割や、各ショップ限定で販売されているパーツも
メーカーの販促活動の一環としてたまに行なわれる「セット割」。定番はCPUとマザーボードの同時購入だ。実店舗に行く際はチェックしたい
ショップの限定モデルというものもある。特別色や特注モデル、専売モデルなどさまざまだが、こうした独自色も各ショップの魅力である

 最後に最近増えてきた専売モデルに触れておきたい。専売モデルは特定のショップでしか売られていない限定製品。通常は見かけない製品や仕様のものが多い。かなりお買い得な価格で売られていることが多く、見付けたら一度チェックしてみることをお勧めする。

ショップで販売されているDSP版Windows 11とは
PCパーツとセットで購入することを条件に安くWindowsを購入できるというのがDSP版だ。ライセンスは購入パーツにひも付いているため、インストールの自由度は低いが、その安さは魅力。ネット通販では明らかに価格がおかしいDSP版もある点に注意。信用できるショップで購入するのが安心だ。

PCパーツの中古販売も活用しよう

 中古PCパーツに対する考え方は人しだい。うまく活用できればお得にパーツを入手できるが、リスクと表裏一体だ。最近だとマイニングで酷使されたビデオカードが中古市場に流れている話なども話題になった。

 ただ、PCパーツにも消耗・劣化が早いもの、比較的寿命が長いものがある。CPUやメモリは故障が少なく中古で購入するのに向いたパーツだ。SSDは書き込み回数に上限があり、HDDは駆動部品が多く経年劣化しやすい。また、あまり中古では見ない電源だが、万が一壊れた際、ほかのパーツを巻き込む可能性もある重要パーツなので、前所有者がどのように使っていたのか、どれだけ使い込まれたか判断しづらい中古品はオススメしない。内部にはアルミ電解コンデンサなど経年劣化する部品も多い。

[TEXT:石川ひさよし]

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