パワレポ連動企画

欲しい性能・機能を見極めて満足度◎、コスパ最強自作術①

DOS/V POWER REPORT 2023年春号の記事を丸ごと掲載!

欲しい性能・機能を見極めて満足度◎の“コスパ重視”PCを作ろう!

 日用品から燃料まで、いろいろな物の価格が上昇中の昨今、PCパーツも例外ではない。しかし、賢く製品を選んで、最適な組み合わせを導き出せば、限られた予算でも十分満足なPCがゲットできる。これこそ自作PCの醍醐味だ!

賢く買うためのポイントは「何が必要か」の洗い出し

機能と予算で割り切る例(マザーボードやPCケースなど)

 限られた予算で満足度の高いPCを作るときに欠かせないのは、やはり事前の計画だろう。「どんなPCを作りたいか」、「PCで何をしたいのか」を明確にした上で、「そのためにはどんなパーツが必要か」を洗い出す、という流れで検討すると分かりやすい。

必要性と予算で判断する例(ビデオカードやCPU、クーラーなど)

 ゲームをガチンコでプレイしたい、配信や動画制作にチャレンジしたい、あるいは予算〇万円以内で作りたい、などなど、目指すゴールはさまざまだが、この辺りがはっきりしてくると、たとえば「こういう機能が必要になる」とか「このパーツは必要最低限でOKだ」などの見切り・割り切りがしやすくなり、ムダにスペックが高くなったり、逆に早々にスペック不足になったり、といったことが防げる。パーツのジャンルやPCの用途によって、どのような基準でパーツを選ぶべきかは変わってくるので、その辺りの考え方は画像の例を参考にしてみてほしい。

用途・予算で容量・性能を決める例(SSDやHDDなど)

 また「安いパーツを安く買えばすなわちコスパ最強!」というわけではないことも覚えておきたい。性能や耐久性が優れていれば長く使えるので、買い換えいらずで結果的に出費が抑えられる、ということもあるのだ。

ほかが決まると必要スペックが見えるものも
CPUクーラーや電源は、組み込むパーツに合わせて選択する。空冷か水冷か、電源の出力はどのくらいが必要かなど、総合的に検討しよう

流用の楽しさと難しさ

 自作PCの醍醐味の一つに「所有しているPCをアップグレードで強化して使い続ける」という考え方があるが、この“延命”には、残念ながら限界もある。たとえば、CPUやビデオカードあたりは性能を追求するなら数年で交換することになる。ソケット規格の刷新、新製品への対応有無で流用が利かなくなるマザーボードも同様だ。一方で、コネクタ規格が確立し大きな変更が少ない電源ユニットは、一度いい製品を買ってしまえば長く使い続けることも可能。何を残し、何を替えるか。先々を“今”考えるのも賢い計画だ。

用途を絞って性能を割り切ればCPUやビデオカードも長く使うことも可能は可能。サポート切れには要注意
流用時に意外と難が出るPCケース。ベイが邪魔、USBポートがない、デザインが古い、などなど……

ほかに必要なものは?

手で触れ、目で見るデバイスは快適さの違いが出やすい。機能や価格の“幅”も広いので、PCパーツと同様に製品選びが重要になってくる

 完成後の自作PCを実際に使うには、これから紹介する各種PCパーツのほかに、ディスプレイやキーボード、マウスも必要だ。ほかのPCで使っているものがあればそれをそのまま使ってもOKだが、いずれのデバイスもユーザーの“こだわり”が出しやすいところなので、この機会に新調するのもいいだろう。また今回は取り上げていないが、WindowsなどのOSも必ず用意すること。手持ちのWindowsがあるという場合でも、ライセンス形態によっては流用できないこともあるので、事前の確認や情報収集をしておこう。

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 今回は、DOS/V POWER REPORT「2023年春号」の記事をまるごと掲載しています。

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