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設置場所や風向の違いによる影響など、簡易水冷型CPUクーラーの『正しい使い方』とは?【性能アップのカギは冷却にあり!冷却最前線⑥】
DOS/V POWER REPORT 2023年夏号の記事を丸ごと掲載!
2023年12月21日 11:02
設置場所や風向、ケースタイプの違いによる影響など簡易水冷型CPUクーラーの『正しい使い方』とは?
ここ数年で発売されたミドルタワーケースなら、まず間違いなく簡易水冷型CPUクーラーが利用できる。ただ、ラジエータを付ける場所や風向を正しく設定しないと、本来の冷却性能は発揮できない。ここでは簡易水冷型CPUクーラーの性能を100%発揮するためには、どういったことに注意すべきかを検証していこう。
簡易水冷型CPUクーラーを取り付け可能な場所や特徴を確認
まずは一般的なミドルタワーケースのどこにラジエータをマウントできるのか、その場所に付ける場合にはどのようなことに注意すべきかを整理しよう。
大型のラジエータを利用したいなら、まずは前面の対応サイズを確認したい。1万円前後の比較的低価格なケースでも36cmクラス、2万円台の高機能スタンダードケースなら42cmクラスまで対応することもある。ここ数年は前面近くに5インチベイや3.5/2.5インチシャドーベイを搭載していないPCケースも多く、前面パネルの裏側がすっきりとしている。ここを使って大型ラジエータが利用できるようになっている。最近だと、右側面にマウントできるモデルも増えている。
天板もラジエータ設置用のスペースとしては一般的だ。最近のPCケースでは、天板とマザーボード上辺の隙間を広く取っており、ファンやラジエータがマザーボードのヒートシンクや各種コネクタに干渉しにくくなっている。前面と比べると対応サイズは短く、一般的なミドルタワーケースだと24 ~ 28cmクラスが主流で、奥行きが50cmを超える大型ケースでないと、36cm以上のラジエータに対応するのは難しい。
背面にもラジエータは付けられるが、選択肢としては弱い。と言うのも基本的には12cmクラスまでしか対応しないし、大型ヒートシンクを備える最近のマザーボードだと、干渉が発生しやすい場所だからだ。
大型ラジエータに対応するオススメPCケース
20cm径ファンを2基装備 2カ所で36cmラジエータに対応
20cm径の超大型ファンを前面に2基装備する冷却重視型のPCケース。各部にメッシュ構造を採用した風通しのよい筐体を採用。天板が着脱可能なので、大型ラジエータを別の場所で固定してからPCケースに戻すという組み込み方法が便利。
3カ所で36cmラジエータを利用できる大型ケース
美しいLED搭載ファンを3基備える大型ケース。前面、天板、右側面の3カ所に36cmラジエータを組み込める。右側面に36cmクラスのラジエータを組み込めるスペースを設けているほか、右側面の一部が風通しのよいメッシュ構造になっている。
16cm角ファンを2基搭載 天板が着脱式で組み込みがラク
風量に優れる16cm角の大型ファンを前面に2基装備し、36cmクラスラジエータを前面と天板に組み込める大型ケースだ。天板が着脱可能な構造になっており、マザーボード上辺のケーブル接続や簡易水冷型CPUクーラーの組み込みがラクに行なえる。
microATXのミニタワーでも36cmラジエータが使える!
ミニタワーケースだが天板に36cmまでの大型ラジエータを組み込める。前面、両側面、天板の4面が風通しのよいメッシュ構造。microATX対応ケースながら奥行きが46cmと長く、天板には36cmクラスのラジエータが組み込める。
[TEXT:竹内亮介]
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