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【PC自作の新常識】Game ReadyドライバとStudioドライバはどこが違う?GPUドライバが多機能になっているみたいだけど?

DOS/V POWER REPORT 2022年秋号の記事を丸ごと掲載!

Q:Game ReadyドライバとStudioドライバはどこが違う?

 NVIDIAのGPU用ドライバーは2種類あるけど、どっちを使うのがベストなのか

A:ゲームならGame Ready、クリエイティブならStudioを導入

  • Game Readyは最新ゲームにいち早く最適化
  • Studioはクリエイティブ系アプリの動作検証済み

用途に合わせて導入するドライバを決めよう

 NVIDIAの「GeForce」シリーズには、Game ReadyとStudio、2種類のドライバが用意されている。Game Readyはゲーマー向けで、AAA級タイトルなら発売日と同時に対応したバージョンが公開される、パッチやDLCにも素早く対応するなど、ゲームを快適にプレイするためのチューニングが行なわれている。

 Studioは、レタッチや動画編集、CGレンダリングといったクリエイティブ系アプリで広範囲にわたってテストを実施してパフォーマンスと信頼性を高めたものだ。

 どちらでもゲーム、クリエイティブ系アプリは動作する。どちらを中心にPCを使っているかで選ぶとよいだろう。

いつでも切り換えは可能
NVIDIAのドライバダウンロードサイトでは「ダウンロードタイプ」のプルダウンメニューから導入するドライバの種類を選択できる
ドライバを切り換えたい場合は、ツールの「GeForce Experience」が便利。ドライバ画面の右上にある「…」をクリックで簡単に切り換えられる

 なお、今回それぞれのドライバでパフォーマンスも測定したが、あまり差は見られなかった。とはいえそれぞれの用途に有利な結果にはなっており、導入する価値はあるだろう。

【検証環境】
CPUIntel Core i9-12900K(16コア24スレッド)
マザーボードMSI MPG Z690 CARBON WIFI(Intel Z690)
メモリCorsair DOMINATOR PLATINUM RGB DDR5 CMT32GX5M2B5200C38(PC5-41600 DDR5 SDRAM 16GB×2 ※PC5-38400で動作)
ビデオカードMSI GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC(NVIDIA GeForce RTX 3070)
SSDWestern Digital WD_BLACK SN850 NVMe WDS200T1X0E[M.2(PCI Express 4.0 x4)、2TB]
CPUクーラーCorsair iCUE H150i RGB PRO XT(簡易水冷、32cmクラス)
電源Super Flower LEADEX V G130X 1000W(1,000W、80PLUS Gold)
OSWindows 11 Pro

Q:GPUドライバが多機能になっているみたいだけど?

 現在のfps表示や動画として投稿するための録画機能を使ってみたい

A:GeForceもRadeonも現在は録画や配信が簡単にできる

  • リアルタイムにフレームレートやシステム情報を表示できる
  • ゲームプレイの録画や配信も手軽に行なえる

GeForce Experienceでゲームをもっと楽しむ

 NVIDIAの「GeForce Experience」には多くの機能が搭載されている。システムモニタやゲームの録画、配信に加えて、過去20分のプレイを自動的に録画するインスタントリプレイは簡単にプレイを振り返れて楽しい。NVIDIA Ansel対応ゲームなら凝ったアングルで画面キャプチャも可能だ。

「Alt」+「Z」キーで設定表示
設定画面を呼び出し、右の歯車のアイコンをクリック。「HUDレイアウト」→「パフォーマンス」→「FPS」でゲームのフレームレートを表示できる
設定画面から「録画する」→「設定」で録画に関する設定を行なえる。解像度、フレームレート、bitレートを設定可能だ。「Alt」+「F9」キーで録画を開始できる
設定画面の「ブロードキャストライブ」→「設定」で配信の設定ができる。Facebook、Twitch、YouTubeへの配信に対応。なお、事前に配信サービスへのログインが必要だ。「Alt」+「F8」キーで配信を開始できる

AMD Software:Adrenalin Editionを活用

 「AMD Software: Adrenalin Edition」はRadeon向けのツールだ。フレームレートの向上が期待できるRadeon Boostをはじめ、システム情報の表示、ゲームの録画や配信といったさまざまな機能がある。ユニークな機能としてはスマホやタブレットからPCに接続してリモートでゲームをプレイできる「AMD Link」がある。

「Alt」+「R」キーで設定呼び出し
設定画面の上部にある「パフォーマンス」から「指標」→「オーバーレイ」の「指標オーバーレイを表示」を有効にすると、フレームレートなどを表示できる
設定画面から「録画およびストリーム」で録画や配信が行なえる。左下の「詳細設定」でbitレートなどの設定が可能だ。「Ctrl」+「Shift」+「E」キーで録画を開始できる

[TEXT:芹澤正芳]

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