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【PC自作の新常識】マザーボードに接続するファンなどのコネクタが足りない!非対応機器でType-Cコネクタを活用するには?

DOS/V POWER REPORT 2022年秋号の記事を丸ごと掲載!

Q、マザーボードに接続するファンなどのコネクタが足りない!

 ファンやLEDパーツをまとめて制御したいときの基本知識

A、ファン/ LEDハブや分岐ケーブルを活用しよう

  • 最近はハブ機能を搭載するPCケースが増えた
  • 一つのポートに接続できるLEDデバイスには制限があることに注意

複数のファンやLEDデバイスを制御できる機能や分岐ケーブルに注目

 LED搭載ファンを複数基装備する実売価格が2万円以上のPCケースでは、「ファン/ LEDハブ」を搭載することが多い。これは複数のファンやLEDデバイスを、マザーボードが装備する1つのファン/ LEDコネクタで制御できるようにするための機能だ。

【POINT!】ファン/LEDハブ搭載製品も人気
多数のケースファンを搭載できる大型PCケースでは、こうしたファン/ LEDハブを搭載し、複数のファンやLEDデバイスをまとめて制御できるようにしていることが多い

 こうしたファン/ LEDハブは、単体で購入することもできる。多数のファンやイルミネーションパーツを組み込み、ユーティリティから自由に制御したいなら、こうした機能や機器を利用するとよいだろう。またコネクタがあと1個足りない、というような状況なら、ファンやLEDの「分岐ケーブル」を購入し、コネクタを増やすのも一つの手だ。

2基のファンを1つのファンコネクタに接続して制御できるファン分岐ケーブル
アドレサブルLED対応デバイスを3基まで接続し、まとめて制御できる分岐ケーブル

ファンは同じモデルで揃える、LEDデバイスはポートの制限にも注意

 まとめて制御したい場合は、同じ仕様のファンを接続しよう。回転数やサイズが異なる場合、供給される電圧によってファンの回転数や動作音が変わり、正しく制御できない。またLEDコネクタには、制御できる長さや提供できる電流に制限があり、それを超えるとLEDが点灯しないことがある。

正しく制御できない組み合わせもある
ファンの回転数やサイズが異なるファンを接続すると、それぞれのファンの回転数を最適な状態に保てない
マザーボードが搭載するLEDコネクタには、制御可能なLEDの数やLEDテープの長さが規定されている

Q、非対応機器でType-Cコネクタを活用するには?

対応機器が激増中、せっかくなら使いたい

A、USBアクセサリで利用可能になる

  • マザーボードが対応なら、延長ケーブルで背面ブラケットへ引っぱり出す
  • ケースが対応なら、USB3.0ヘッダ→Type-C変換でコネクタを変換

 マザーボード上にフロント用のType-Cヘッダあるのにケースが対応していない場合を考えてみよう。背面ブラケットにType-Cを引き回す延長ケーブルが安くてオススメだ。

 逆にケースだけが対応の場合、たとえば余ったUSB 3.0ヘッダがあればこれをType-Cに変換できるアダプタを加えるとよい。

背面ブラケットで利用するType-Cヘッダ用延長ケーブル。72cmタイプもあった
USB 3.0ヘッダをType-Cヘッダに変換するアダプタが便利。速度はUSB 3.0に制限される

Q、余ったLEDファンの再利用って可能?

使わなくなったファン、活用したい

A、卓上扇風機や簡易照明に使えるかも!?

  • USB→ファン用4ピン変換でファンを回す
  • USB→アドレサブルRGB変換でLEDを制御する

 ファンをケース外で回すには、USB→PWMファン変換ケーブルを使う。USBは通常5Vなので、12Vに昇圧するタイプがオススメ。アドレサブルRGB LEDファンなら、市販のUSB接続のコントローラでLEDの制御は可能。4ピンのRGB LEDは12V駆動なので、USBを使う場合は昇圧する必要がある。

USB給電でケースファンを駆動する製品。USBの5Vを12Vに昇圧する機能を備えている
アドレサブルRGB LEDファンのLEDをUSB電源で点灯、発光制御できる製品

[TEXT:竹内亮介、石川ひさよし]

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