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【PC自作の新常識】最新のディスプレイを購入する際のポイントは?
DOS/V POWER REPORT 2022年秋号の記事を丸ごと掲載!
2023年3月6日 00:00
Q、最新のディスプレイを購入する際のポイントは?
購入時に確認すべき項目を知りたい
A、ゲームに役立つ仕様・機能の役割、世代を把握しておきましょう
- 可変リフレッシュレートはPC側と液晶側の対応が必要
- HDMIとDisplayPortはバージョンで仕様が変わる
- ケーブルにもバージョンがある。古いケーブルの使いまわしには注意
可変リフレッシュレートの効果と種類
ゲーミング液晶の基本機能と言える「可変リフレッシュレート」。Variable Refresh Rateを略してVRRと表記されることも多いが、これはPCの描画(フレームレート)に合わせて液晶のリフレッシュレートを変化させるというもの。
PCと液晶で映像書き換えのタイミングが合わないため画面がズレる「テアリング」、描画がカクつく「スタッタリング」といった問題を解決できるのが最大の強みだ。
ただし、これを利用するにはPC側と液晶側両方の対応と設定が必要になる。PC側としてはNVIDIAのG-SYNCおよび互換のGSYNC Compatible、AMDのFreeSyncがあり、それぞれ対応するビデオカードが必要だ。
液晶側も対応する規格は異なるので、導入を考えるなら双方の対応状況を確認を。
映像入力のバージョンによる違い
HDMI、DisplayPortと一口に言っても、「バージョン」によって解像度やリフレッシュレートの上限が決まっていて、どのバージョンに対応しているかは機器によって決まっている。4K/144Hz以上で使用するにはDisplayPort 1.4以上、HDMI 2.1以上のディスプレイが必要だ。もちろんPC側にも注意が必要。
HDMI 2.1をサポートするのはGeForce RTX 3000シリーズおよびRadeon RX 6000シリーズからとごく最近のモデル。HDMI接続で高リフレッシュレート設定できない……という場合はビデオカードの対応を確認するのがよいだろう。
ちなみに、いち早く4Kの高リフレッシュレートに対応したDisplayPort 1.4はGeForce GTX 700シリーズおよびRadeon RX 400シリーズからと古くからサポートされている。そのため、高リフレッシュレート表示はDisplayPort接続時のみというゲーミング液晶も多い。液晶を使うときは、映像入力の仕様とビデオカード側の仕様、両方を確認することが大切だ。
ケーブルの対応にも気を付けよう
HDMI、DisplayPortのバージョンはケーブルにも当てはまる。ケーブルによって対応できるバージョンは異なり、万全を期すなら「最新バージョン、全機能対応」をうたうものを選ぶのが確実と言える。下位互換があるので、最新バージョンに対応していれば、古いバージョンの環境でも動くからだ。ディスプレイは買い替えたけど、横着してケーブルは今まで使っていたものを流用とすると、性能が正しく発揮できなかったり、表示できない可能性もあるので注意が必要だ。
また、コネクタ形状にも注意したい。HDMIはPCでは一般的なタイプA以外はめずらしいが、GeForce GTX 500/600時代にミニ形状を採用していた。DisplayPortのMini形状はノートPCの外部出力や一部のディスプレイの入力端子としても採用されている。
[TEXT:芹澤正芳]
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