2010年02月05日
ミニレビュー:格安フットペダルを使ってみた
想像以上の便利さ? ゲームに仕事に………
先週発売されたサイズブランドの格安フットペダル「USB 1FOOT SWITCH」と「USB 3FOOT SWITCH」。要するに、「好きなキーを割り当てられるUSB接続のフットペダル」なこの製品、ちょっとスレてると、「あぁ~、昔からあったあった。昔はもっと高かったけど」で、終わらせたくなっちゃいますが、実は結構………いや、かなーりいけてるヤツでした。
ちょっと試してみたので、是非ご一読をば。
●まずゲーム!
まず、最大に「!」だったのがゲーム。
実はこれ、ショップでの取材時「ノベル系ゲームで、左クリックに当てると両手が空いて便利」と伺ったのがネタ元で。弊誌としては、思わず「社会的配慮」という言葉が脳裏をよぎるわけですが、字面通りならまぁ大丈夫でしょう(笑。
というわけで用意したのが、僕が最近やったPCゲームで一番ノベル系に近いコマンド選択RPG「Ruina」。
購入した3連フットペダルを「↑」「↓」「Enter」に設定、ゲームを開始………………
おぉっ…………これはっっ!
驚いたのは、自分の上半身が楽なこと。
手の力をだらーんと抜き、時に焼うどんを食べながら、実にのへーっとゲームができる。
今回初めて気がつきましたが、ゲームしてる時、実は肩とか腕とか緊張してたんですね。思ったよりも。足なので「素早く」とか「細かく」といった操作はできず、プレイ効率は落ちますが、こういう気分でプレイできるのはかなり新鮮。
真面目にちょっとオススメです。いや、社会的配慮とかじゃなく。
ただし「Ruina」の場合、キャラ名入力や移動先指定に「←」や「→」が必要で、実は比較的すぐ「手が出る」事態に(汗。 僕の好きなシミュレーションゲームも普通はマウス必須だし、「なんでもできる」といかないのがだいぶ残念。
でも、ペダルを複数使うとか、ボールの大きなトラックボールがあったら全部足でできるかも………………なんて夢も見たりしますな:p それが便利かどうかはまた謎ですが(笑
そうそう、ショップで聞いて回ったら、「FPSでも結構便利」だそう。「しゃがみ」とか振るといいそうです。
●「ボスが来た!」も実現OK
さて、ゲームに次いで期待できる(?)のが「ボスが来た!」機能。
20年前のゲームでも搭載例がある歴史的なこの機能、もちろんこのペダルでも実現できます(^^v
具体的にはWin+D(デスクトップON/OFF)やWin+L、あるいはAlt+Tab(タスク切り替え)を割り振るわけですが、実はコレ、ちょっと一筋縄じゃあいかなかったり。問題なのは、ペダル用のキー設定ソフト。
このソフト、任意のキーを割り当てる場合は、「設定ウィンドウに、割り当てるキーそのものを入力する」という操作をしますが、Win+Dを入力すると、Windowsがキーを横取り。その場で「デスクトップOFF」とやってしまい、ソフトにまでキー操作が伝達されず………。
「Alt+Tab」の方は、Alt/Ctrl/Shiftのチェックボックスがあるので登録は無事できますが、実際に踏んでみると、ペダル押下=Alt+Tab押しっぱなし=タスク切り替えルーレット…………。あぁ……。
もちろん解決策もあり、お手軽なところだと、メニューから設定できる「Log Off」機能やCtrl+Alt+Delを割り当てる、などが可能。このあたりで妥協、ってのもアリですが、「せっかくだし」と、いろいろ探したらもうちょっと色々見つけました。
まずはその1。
「Altキー」と「Tabキー」はそれぞれ個別に設定できるから、それぞれ別ペダルに割り当てて、同時押し(踏み)すればOKじゃね?という案。
実際やってみてもOKで、Alt+TabもWin+TAB(フリップ3D)ももちろんOK。3連ボタンをAlt、Tab、Winと当てて、左2つでタスク切り替え、右2つでフリップ3D、なんてこともできたりします。Win+Dも「Windows」「D」の同時踏みでもちろんOK。
その2の方は、ちょっとヒネった方法で、キー割り当てソフトを使うもの。
私はAutoHotkeyというソフトを常用してるんですが、ペダル側に(例えば)F11キーを設定した後、AutoHotkey側で、F11が押されたらWin+Dを送出、と設定する、というやり方です。
これだとさらに柔軟性が増しますが、キー割り当てソフトを常駐させる必要があることや、キー割り当てソフトとの相性が(多分)ありそうなことを考えると「万人向け」じゃないとは思います。
そうそう、ここまで書き忘れてますが、このペダル、ペダル自体は普通のHIDとして認識、ドライバレスで動作します。キー設定時のみ専用ソフトで設定、設定内容はペダル側に保存される仕組みです。
●あ、仕事でも快適操作です
文字起こしやソフト起動に
さて、「“ボスが来た”で使う=職場で使う」ためには、仕事での有意性を証明せねば!
…ということで仕事での検証編。
…………「経費で買った言い訳用」じゃないですってば(汗
まず試してみたのが、記事でも触れた文字起こし用。
僕らは動画から文字起こしすることが多いので、Windows 7のMedia Playerで試してみましたが、ひとまず、「Shift+←」と「Shift+→」を割り当てることで巻き戻し/早送りが可能です。
ただし、「操作フォーカスが再生位置を示す青いバーにないといけないので、Tabを押してフォーカスを調整する必要がある」「再生速度を落とすと、なぜか巻き戻し/早送りが利かなくなる」「そもそも、動画再生用PCと文章入力PCを別にする必要がある(操作フォーカスの問題)」など、ちょっと微妙。
他のソフトでならもっと上手くできそうな気がするので、これは今後の研究課題。
また、ShiftやCtrlキーを単独でペダルに割り当てて、キーボードのShiftやCtrlを押さずにShift(足)+Aを入力する、というのも実現可能。ただしこれ、想像以上に手と足の連携動作がムズかしく、僕は即効挫折してます。ピアノ弾いてる人だったら、ちょっと違うのかも知れませんが………。
で、結局、僕が落ち着いたのは「ランチャー系のキー割り当てソフトと組み合わせ、ソフトの起動ボタンにする」っていうところ。
僕の場合、これもAutoHotkeyでやっちゃって、今は「ブラウザ起動ペダル」「フォルダ起動ペダル」になっています。
ただこのペダル、踏んだ時にカチャカチャいうので、普通のオフィスに置くのはちょっと気が引けるかも。この点は今後の製品(?)に期待、といったところでしょうか。
というわけで、アイデア次第でいろいろ応用できそうなこのペダルですが、アキバでは今日現在、実質売り切れ状態なのが大変残念。
いろいろ聞くと、今月末にも再入荷するようなので、ひとまずは「待て、再入荷!」というところでしょうか。
□関連記事
【2010年1月30日】足でキー入力できるペダルが発売に、9ペダルも可
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100130/etc_scythe.html
2010年01月26日
秋葉原でタモリの足跡を追え?iPhoneアプリ「ブラアプリ」
NHKで放送されているタモリの町紀行番組「ブラタモリ」に関連したiPhoneアプリとして「ブラアプリ」が無料でリリースされた。放送された町のポイントに関するビデオをオンデマンド配信するほか、その解説場所へ電子コンパスで誘導してくれる機能も用意されている。ブラアプリでは現在5つの町の放送回が登録されているが、そのうち秋葉原の回を早速試してみた。
秋葉原の回で現在用意されているポイントは、佐久間橋と万世橋と旧交通博物館と末広町近辺の4つ。それぞれの回をタップすると、大きなビデオ再生ボタンが現れ、実際に放映されたポイントのビデオが再生される。ビデオはだいたい1分前後の長さ。
面白いのはビデオ再生ボタンと一緒に表示される「この場所に行く」というボタン。これを押すと、電子コンパスでリアルタイムに自分の現在地から目的地への方角と距離が矢印で表示され、移動すると刻々と変化する。そして目的地に到着すると自動的にカメラアプリが起動し、その場を撮影するとブラタモリのロゴとポイント名を合成した写真がカメラロールとアプリ内のコレクトリストに登録される。
カーナビのように地図の上でガイドしてくれるわけではなく、刻々変化する矢印と距離の数字だけを見ながら移動するというのは、どこか宝探しでもしているかのようでなかなか楽しい。距離が縮まり、「目的地周辺です ココカメラを起動しますか?」というダイアログが出ると、それがいわばゴールだ。
廻る順番は自由だが、佐久間橋-万世橋-旧交通博物館-末広町とリストの上から順番に廻るとすると、JR秋葉原駅昭和通り口から降りて始めるとちょうどいい。コンパスに導かれて歩いていても、次々に途中で町のおもしろいものが見つかってつい寄り道してしまうだろうが、電子コンパスは常に目的地をさしているのでいつでも安心して復帰できる。ビデオの解説内容は町の歴史を重きにおいたもの。秋葉原の歴史を学ぶにはちょうどいい。iPhoneを持っている人は秋葉原巡りにこのアプリを使ってみるといいだろう。
ブラタモリと連動したアプリだが、同じ手法でデータだけ差し替えればデジタル的なスタンプラリーやオリエンテーションにも使えそう。
ただし町のデータリストや映像は、選択するとその都度ダウンロードして再生する方式のため、WiFiや3G回線がつながらない場所では使えず、3G回線ではビデオのダウンロードに時間がかかるので要注意。またビデオにはNHKの女子アナが解説者として一部登場するが、タモリ自身は一切登場しない。
□クウジット、博報堂DYメディアパートナーズと『ブラタモリ提供ブラアプリ』を共同開発(クウジット)
http://www.koozyt.com/press/2010/pr100126b.html
□ブラタモリ提供 ブラタモリ
http://itunes.apple.com/jp/app/id348741767?mt=8
2009年10月27日
Intel製SSD「X25-M G2 160GB」の新ファームを軽く試す
10月27日(火)にIntel製SSDの新ファームウェア(バージョン 2CV102HA)が公開された。筆者の手元に、Windows 7導入に併せて購入したばかりの34nm版X25-M 160GB「SDSA2MH160G2C1」があったので、ベンチマークを計測してみた。動作環境は以下の通り。
PC本体:レノボ ThinkPad T400(SSDはAHCIモードで接続)
CPU:Core 2 Duo T9600
メモリ:PC3-8500 DDR3 SO-DIMM 2GB×2枚
SSD:SDSA2MH160G2C1(ファームウェア 2CV102G9)
OS:Windows 7 Professional 64bit
ベンチマークソフト:CrystalDiskMark 2.2
結果は写真の通り。新ファームウェア導入後は、シーケンシャル/ランダム共にライト性能が向上している。また、以前から予告されていたTrimへの対応も確認できた。
ちなみに、ファームウェアの公開に併せて、SSD向けのツールソフト「Intel Solid-State Drive Toolbox」も公開されている。ユーザーはこちらも併せて利用してみるといいだろう。
※10月28日追記
28日時点でIntelは、「Windows 7環境下における新ファームウェアへのアップデートに関して、ユーザーから問題報告を受けた」として同ファームウェアの公開を一時中止した。
□ニュースリリース
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20091026comp.htm
□ Intel SATA SSD Firmware Update Tool
http://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?agr=Y&DwnldID=17485
□Intel Solid-State Drive Toolbox
http://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?agr=Y&DwnldID=18182
□関連記事
Intel、SSD用新ファームウェアに問題で公開中止(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091028_324790.html
2009年08月15日
LED電球は十分実用的、交換したことに気付かないほど自然な明るさ
先日ブログで取り上げた東芝の安価なLED電球を自宅で使用してみましたので、簡単ながらレポートをお届けします。
今回検証した場所は、上記のトイレと洗面所の2箇所。白熱電球からLED電球に替える際に不安に思っていた点は、やはり明るさの面。LEDは暗いイメージがあるんですよね。店頭でデモ機を見た時に「思っていた以上に明るいな」と感じましたが、それでも実生活で普通に使えるかには不安があります。
●ほぼ白熱電灯並みの明るさ、読書やゲームは問題なし
実際に自宅の環境でLED電球に替えてみたところ、トイレでは若干暗くなったものの、洗面所ではほとんど暗くならなかったという結果に。LED電球は白熱電球と比べて暗くなるもの、という今まで持っていた先入観が、今回の検証で払拭されました。
ちなみに、トイレが多少暗くなったといっても、簡単な作業ぐらいなら別に支障はありませんでした。試しにトイレ内で読書や携帯ゲーム機で遊んでみましたが、特に困るようなことはありませんでした。
また、家族に電球を替えたことを伝えたところ、「電球を替えていたことに気づかなかった」「多少暗くなったが、別段気にならない」と話しているので、性能的には十分なようです。
●もう「普通」かも?
LED電球と白熱電球の違いは今回試してみて、思っている以上に小さいものだと実感しました。それぐらい、LED電球は普通に使えるレベルになっています。
今回の東芝製LED電球は約4千円前後とお手ごろなので、試しに一つだけでも替えてみる価値は十分に“アリ”。低消費電力と長寿命の点にも満足を得られるのではないでしょうか。
余談ですが、このLED電球、光源部分はほとんど熱を発していません(銀色のヒートシンク部は熱くなっていますが)。電球を何度か替えているうちに気付いたことなのですが、写真のように明かりがついている状態で触ってみたりもできます。これにもちょっと驚きました。
□関連記事
【2009年5月11日】家電製品ミニレビュー:電菱「L魂 DLB-40W/DLB-40D」~全周発光仕様のLED電球(家電 Watch)
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/kdnreview/20090511_168137.html
2009年04月17日
Intel SSDの新ファームを試してみた
Intel製SSD「X25-M」の最新ファームウェアが公開されたので試してみました。公開ページに具体的な改良点の記載はありませんが、新ファームウェアによってベストパフォーマンスが発揮されるとのこと。
ちなみに、旭エレクトロニクスから貸し出してもらっているX25-Mを現在使用しているのですが、書き込み速度が貸し出された当初の半分ほどに低下しており、悲惨な状況になっています。
ファームウェアの更新により"高パフォーマンス"が再び発揮されるのでしょうか?
※ファームウェアの更新はメーカー保証の無い行為となります。データ消失などの損害が生じたとしても、編集部、およびメーカー、購入したショップはその責を負いません。
左がファームウェア更新前のベンチマーク結果です。どんなに頑張ってもシーケンシャルライトが36MB程度しか出ないという悲しい状況。
ちなみに、「書き込み速度の低下」が起きるのはIntelのSSDだけでは無いようで、「プチフリーズ」のように問題視されつつあるようです。
なお、「書き込み速度の低下」が発生した際の対策として、「空き容量のデフラグ」を行うといいらしいとの話を聞き、「空き容量のデフラグ」が行えるDefragglerを使用してみましたが、今回テストした個体に関しては効果が見られませんでした。ただし、「空き容量のデフラグ」で速度が回復したとの報告も掲示板などで見かけるので、SSDの搭載コントローラや使用環境などに左右されるのことなのかもしれません。
こちらが新ファームウェア適応後のベンチマーク結果ですが、低下した書き込み速度が見事に回復しました。
更新前は書き込み時にひっかかりを感じるというか、もっさりした感じだったのですが、更新後は多少早くなった気がします(プラシーボか?w)。このまま速度が低下することがなければいいのですが……。
一応速度は回復したわけですが、使用しているうちに低下してくる可能性もあるので、定期的に速度は計測してみようかと思います。
最後に十分注意して欲しいことなのですが、ファームウェアの更新はデータの消失などが起きる可能性があるので、バックアップをとってから行うことをお勧めします。メーカーの保証が無く、リスクは全て自己責任となるため、用心に越したことはありません。ちなみに、今回自分がテストした環境では、アップデートの際にデータが消えたりすることはありませんでした。
□Intel® SATA SSD Firmware Update Tool(Intel)
http://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?agr=Y&DwnldID=17485
□関連記事
【4月14日】Intel、同社製MLC SSD用の性能改善ファームウェア(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090414_125340.html
2009年02月21日
SSD耐久テスト経過報告 その3
~Mtron MSD-SATA3035032(32GB,3.5インチ)~
Mtron製SSDのMSD-SATA3035032(32GB,SLC,3.5インチ)を購入して1年以上が経過したので、現在の状況をお伝えしようと思います。
毎日デフラグ、連日数百枚の写真の書き込み・消去・レタッチ、動画の編集などなど……、それなりに酷使してきましたが、現在も元気に動作しています。ベンチマークソフトが違うので直接比較はできませんが、購入時と比べて読み書き速度はあまり変わっていないようです。
購入したのがSLCチップ搭載品ということもあると思いますが、SSDは思っていたより頑丈。「毎日デフラグ」は意味も無く寿命を縮めることになるので壊れるかと思ったんですけどね~(笑)。SLCチップ搭載モデルは寿命を神経質に気にしなくてもよさそうです。ただし、いつ壊れるかわからないのでバックアップは怠れませんけど。
これからも仕事PC用として使い続けるので、不調になったり壊れたりした時はお伝えしようと思います。
2009年01月30日
exFATでフォーマットしたSSDはブートドライブにできるのか?
1月27日付けでWindows XP向けにexFATファイルシステムをサポートする更新プログラムが公開されたので、SSD(RiDATA NSSD-S25-32-C04M-PN)でexFATの領域にOSがインストールできるか試してみました。
噂によると、FAT32でフォーマットしたSSDは俗に言う「プチフリーズ」が起きにくいらしいといわれています。しかし、FAT32はOSインストール時に32GBを超える領域のフォーマットができず、1ファイル最大4GBの容量制限があるなど制約も大きく、解決策としては微妙。
今回Windows XPでもサポートされたexFATはほぼ容量制限などがなく(領域・ファイルサイズ共に最大64ZB(ゼタバイト)対応)、SSDと相性のいいFATファイルシステムになるのでは?と期待させてくれる形式なのです!
OSインストールにあたり、nLiteを使用し、今回の更新プログラムを反映させたインストールディスクを作成。使用するSSDはあらかじめexFATでフォーマット済みです。ちなみに、VistaはSP1の段階でexFATをサポートしていますが、リムーバブルメディア以外はexFATでフォーマットできない制限がありました。XPは内蔵ドライブもフォーマット可能です。
準備も整ったところでインストールを開始したのですが、インストール領域の確認部分で早速撃沈。OSのインストーラーがexFATの領域を扱えないようです。事前にexFATでフォーマットしていたディスクはフォーマット形式不明と認識され、インストーラーで選択できる形式にもexFATの表示はありません。
更新プログラムの反映が失敗していることも考えられるので、NTFSでフォーマットし、インストールを続行して確かめましたが、インストール完了後のOSはしっかり更新プログラム適応済みとなっていました。
残念な結果ですが、XPでexFATファイルシステムを起動ドライブに使うのはちょっと難しそうです。
□関連記事
【2009年1月28日】Windows XPが「exFAT」ファイルシステムに対応(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0128/ms.htm
2008年12月30日
PCIとUSB、画面表示はどっちが速い?
えー、ども。年も押し迫り、そしてなぜか編集部にいるKotaroでやす。なぜ編集部にいるのかってーと、普段はやる時間のないPCの調整をやってるからですが、いろいろやってたらPCI VGAとUSB VGAの速度比較ができちゃって、しかもこれが驚きの結果。
ちょっと面白いので、さっそく皆様にもお届けしましょう。
2つとも、左がPCI Expressビデオカード(Radeon HD 3650)で、右がPCI(Radeon HD 2400/256MB)またはUSB(DisplayLink製チップ)経由になってます。
PCI Express側はキビキビ動くので、それを基準に見て欲しいんですが、なんと、USBの方がPCI Express側によく追従しています。実際、使っていてもなぜかPCIの方がもっさりした感じです。
もちろん両者ともに最新ドライバですが、DisplayLink製チップに関してはアダプタ発売メーカーではなく、DisplayLinkのWebサイトにある最新版を使ってます(メーカー保証外にはなりますが、標準ドライバではAeroが利用できないので……)。
普通に考えると、PCI>USBっぽい気がするし、あまりに驚きの結果なので、もしかしたら「この環境だけ」という可能性もありますが、ひとまず「こういう結果が出ることもある」ということで。
画面出力は1面目と2面目をRadeon HD 3650が、3面目をAMD 790GXがやってますが、このAMD 790GXクン、時折1,280×1,024ドット表示がおかしくなるので、手元にあったPCIビデオカード(バッファロー GX-HD2400/P256)とUSBビデオアダプタ(プラネックス PL-USDVI)で3面目を表示させてみよう、というのがことの始まり、っていうワケでやす。
そうそう、AMD 790 GXの場合と、同じビデオカード同士の場合も参考までに載せておきますので、比較にどーぞ。
2008年12月17日
高速ストレージで1GB/s突破を目指す!
ANS-9010×4台のRAID 0動作テスト
DDR2対応のRAMディスクユニット「ANS-9010」を4台入手できたので、RAID 0で読み込み速度1GB/sを目指してみました。
夢の1GB/s越えなるか?!
▼1GB/sを越えられる条件
今回使用するANS-9010はSerial ATAコネクタを2つ備えており、1ポートあたりの読み込み速度は約180MB/s。数字の上では3台で1GB/s越えとなります。今回は4台用意しているのでストレージ側はゆとりをもって1GB/sとなるはず。
RAIDカードの方ですが、PCI Express接続であれば1レーン256MB/sの転送速度があるので、レーン分の速度が出ると仮定するとx4動作以上のカードで1GB/sを越えられます。また、PCI-Xも規格的には1GB/sを越えられます。ただし、実際にどの程度の速度が出るかはRAIDカードによりけりなので難しいところですが……。
今回はレーン数などの条件を満たすPCI Express x8動作/8チャネル対応のHighPoint RocketRAID 3520を使用しました。
▼接続ポート数ごとの速度の変化をみる
まずは接続台数を増やしながら速度の変化を見ていくことにします。RAIDのブロックサイズは16KB、カード搭載のキャッシュはオフ、ベンチマークの計測サイズは1,000MBの状態で テストしています。
まずは4ポート(2台)接続時のベンチマーク結果です。シーケンシャルリードは689MB/sほどで、1ポートあたりの速度は約170MB/s。4KBのランダムアクセス以外は接続数分リニアに速度が上がっているようです。
6ポート(3台)接続時のベンチマーク結果ですが、急に速度があがらなくなりました。シーケンシャルリードは728MB/sほどで、4ポート接続時との差はわずか39MB/s。5ポート目以降は1ポートあたり約20MB/sしか上昇していないことに……。
8ポート(4台)接続時のベンチマーク結果です。シーケンシャルリードは756MB/sほどで、6ポート接続時からの上昇幅は28MB/sのみ。1GB/sにはだいぶ遠い結果となりました orz
おそらくこのあたりの速度がRocketRAID 3520の限界のようです。
おまけですが、ベンチマークの測定サイズを50MBに変更し、搭載キャッシュオンの状態の速度も測ってみました。ベンチマークの値は搭載キャッシュの速度です。
キャッシュ内の領域は一般的なストレージとして扱えないので参考程度にしかならない数字ですが、キャッシュ内のデータであれば1GB/sを越える場面もあるようです。
▼1GB/sを越えることは可能なのか?
今回の環境では1GB/sを越えることはできませんでした。借金をしてまでANS-9010を買った身としては悔しい結果に。
多少調べてみましたが、読み込み速度が1GB/sを越えられるRAIDカード自体は複数存在する模様。ArecaのサイトにSAS HDD 16台(SAS Expander使用)による複数RAIDカードのベンチマーク結果が掲載されており、 Areca ARC1680、Adaptec 5805、LSI-8888ELPなどは読み込み速度1GB/sを越えとなっています。ただし、ANS-9010が動く保障はなく、高価なRAIDカードなので気軽には手が出せませんが……。
なお、2ちゃんねる 自作PC板に書き込まれていた情報ですが、Areca ARC-1680(無印)の動作報告が過去に一件だけありました。もしかするとANS-9010が動作するRAIDカードとしては現状最速となるかもしれません。ちなみに、ARC-1680ix系は相性問題があるようです。
資金的に難しい状況ですが、高速なRAIDカードにふれる機会があればもう一度1GB/s越えに挑戦しようと思います。
□ARC 1680 V.S Adaptec 5805 V.S LSI-8888ELP Streaming Write /Read Performance Comparison(Areca)
http://www.areca.com.tw/indeximg/pdf/arc1680_v.s_adaptec5805_v.s_lsi_8888e_comparison.pdf
□関連記事
DDR2対応RAMディスク「ANS-9010」を試す ~現状最速のSATAデバイス? 体感はSSDを越える快適さ~
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20081108/sp_acard.html
安価なメモリでRAMディスクは動くのか? ~DDR2 2GB=1,980円のメモリで試すANS-9010~
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/blog/archives/2008/11/ramddr2_2gb1980.html
2008年11月28日
安価なメモリでRAMディスクは動くのか?[続編]
今度は「1GB=780円」のメモリで試すANS-9010
DDR2 1GB=780円という記事にもなった破格のメモリが購入できたので、ANS-9010の動作テストを行ってみました。
ここまで安いと不安になりますが、無事動くのでしょうか?パッケージ品なので物自体はしっかりしたものに見えます。
左の写真が今回使用したメモリで、KINGMAX Micro Technology製のもの。チップはNanya Technology製で、DRAMチップメーカー名がしっかりと刻印されています。
一応Memtest86+でチェックし、エラーが出ないことも確認しました。
さっそくOSのインストールを行ってみましたが、特に挙動がおかしな部分も無く正常に終了。6時間ほど使用したかぎりでは、システムのログにディスク周りのエラーが記録されることも無く、安定して動作していました。ANS-9010のECCエミュレーション機能はもちろんオンで使用しています。
あくまで個人的な感想ですが、ANS-9010は搭載メモリに関してうるさくない印象です。パッケージ品を使うのであれば相性が出るものは少ないかもしれません。腐ってもパッケージ品なので、それなりの品質はありますからね。もちろん、メモリ自体が不良品でないことは使用前に確認しておかなければなりませんが。
不安定な面が全く無いのはいいのですが、ピーキーな部分がないのはマニアとしてはちょっと残念(笑)。あまりにも安定しているので、凄いものを作ってきたな~とACARDの技術力にただただ関心するばかりです。
□関連記事
【 2008年11月8日 】 DDR2メモリの最安値更新、1GB=780円、2GB=1,480円に
いずれも完売
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20081122/etc_mem.html
【 2008年11月22日 】 安価なメモリでRAMディスクは動くのか?DDR2 2GB=1,980円のメモリで試すANS-9010
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/blog/archives/2008/11/ramddr2_2gb1980.html
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