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人気製品をガチ比較!ベストSSDはこれだ!その①【PCパーツ100選 2024 ストレージ編】

DOS/V POWER REPORT 2024年冬号の記事を丸ごと掲載!

色あせない性能が魅力の定番ロングセラーWestern Digital WD_BLACK SN850X

 WD_BLACK SN850Xは、DRAM搭載のハイエンドクラスの中で高い人気を誇るロングセラーモデル。2022年8月末の発売開始からすでに1年半近くの年月が経過し、Gen 5 SSDの登場で性能面でトップに君臨というわけではなくなった。しかし、高いレスポンス性能を実現しているなど、Gen 4 SSDとしては上位グループの一角を占めている。

 自社製コントローラの詳細は公開されていないが、シーケンシャルリードはGen 4の限界近くに到達し、ランダム性能も優秀だ。DRAM搭載なので空き容量が減っても性能を維持しやすいのも強み。加えて、そのまま利用しても十分に高い性能を誇るが、「ゲームモード2.0」という独自モードを備えており、有効にすることでゲームのロード時間の短縮が期待できるのも特徴だ。

 特筆したいのが、WD_BLACK SN850Xの価格と性能のバランスの高さである。Gen 4のハイエンドクラスは同価格帯でしのぎを削っているが、同じ価格なら性能面、実績面でも優秀な本製品を選びたくなるというものだろう。2022年に続き、連続のゴールドレコメンドにふさわしいSSDだ。

同社のWebサイトからダウンロードできる「Dashboard」アプリを使うことでゲームモード 2.0の有効化が可能だ。SSDの温度や健康状態もチェックできる便利なアプリ

Gen 4 SSD随一のレスポンス性能を実現Crucial T500

 Crucial T500は、PHISON製の最新コントローラ「PS5025-E25」と2,400MT/sの速度に対応するMicron自社製の232層最新3D TLC NANDメモリを組み合わせたDRAM搭載のハイエンドクラスSSDだ。最新の高性能パーツを用いて設計されており、Gen 4接続のS S Dの中では、トップクラスの読み出 し、書き込み性能を持っているほか、ゲームやアプリなどのレスポンス性能も優秀。用途を選ばず、快適に使える完成度の高さだ。1TBと2TBにはPS5にも組み込めるヒートシンク付きモデルを用意している。

 惜しむらくは、2023年12月発売と新しいためか、原稿執筆時点ではまだ若干高めの価格であること。今回はコスト面も考慮して評価しているため、シルバーレコメンドとなったが、性能だけで判断するのであれば、ゴールドレコメンドでもおかしくない。

万全の熱対策で現役最強性能を安定して発揮Nextorage Xシリーズ

 Xシリーズは、公称の最大読み出し速度12,400MB/s、書き込み速度11,800MB/sを実現したGen 5対応SSDだ。Gen 5対応のSSDでは定番となったPhison製コントローラとMicron製の232層3D TLC NANDメモリを組み合わせており、Gen 4接続のハイエンドSSDを凌駕する読み出し/書き込み性能に加え、低レイテンシの実現によりレスポンス性能もジャンプアップしている。

 また、Xシリーズは、2階建て構造で高い冷却性能を誇る大型のヒートシンク付きのモデルを用意している点もポイントだ。Gen 5のSSDはその速度ゆえに発熱が大きく、熱対策が欠かせない。ファンのないヒートシンクだけのタイプでは、Xシリーズの冷却力が優秀であったことから、シルバーレコメンドに選出した。

Intelの流れをくむ実力派SSDSolidigm P44 Pro

 P44 Proは、Intelからスピンアウトして設立されたSK Hynix資本の新興ストレージメーカー「Solidigm」によるDRAM搭載のハイエンドクラスSSDだ。コントローラ、NANDメモリ、DRAMなどの主要部品すべてがSK Hynix製で構成されている。

 そんなP44 Proの特徴は、Gen 4 SSD同士の比較において、トップクラスの性能を実現していること。最大読み出し/書き込みが速いことは言うまでもないが、低レイテンシで優れたレスポンス性能を発揮している点も強みとなっている。また、性能をブーストする独自機能も備え、同社が無料で公開している「Solidigm Synergy Software」アプリの利用によって、さらなる性能アップを図ることもできる。価格面での競争力も十分にあり、コストパフォーマンスも含め、シルバーレコメンドとした。

価格性能比の高さはトップクラスのニューフェイス

 EXCERIA PLUS G3は、最大速度5,000MB/sクラスのDRAMレスSSDの中において、現在トップクラスの価格性能比を実現しているのが特徴だ。搭載コントローラはPHISON製のDRAMレス向け「PS5021-E21」で、キオクシア製の112層3D TLC NANDメモリを組み合わせている。「SSD Utility」アプリでファームウェアの更新や健康状態のチェックが可能だ。

 最大速度こそDRAM搭載のハイエンドクラスに劣るが、レスポンス性能の高さが強みだ。実際にアプリケーションやゲームのレスポンス性能を計測するベンチマークでは非常に優れたスコアをマークしており、それはGen 4のハイエンドクラスに迫る。2023年10月発売と新しいが、手頃な価格で高性能とエントリークラスの定番になりそうな仕上がりから、シルバーレコメンドに選出した。

【検証環境】
CPUIntel Core i5-11600K(6コア12スレッド)
マザーボードASUSTeK ROG STRIX Z590-F GAMING WIF(I Intel Z590)
メモリKLEVV BOLT KD4AGU880-32A160U(PC4-25600 DDR4 SDRAM 16GB×2)
システムSSDSolid State Storage Technology Plextor M9Pe(G) PX-512M9PeG[M.2(PCI Express 3.0 x4)、512GB]
OSWindows 11 Pro

[TEXT:北川達也]

PCパーツ100選 2024

DOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載

 今回は、2023年末に休刊したDOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載しています。

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