特集、その他

人気製品をガチ比較!価格帯別ベストマザーボードはこれだ!~3万円編【PCパーツ100選 2024 マザーボード編】

DOS/V POWER REPORT 2024年冬号の記事を丸ごと掲載!

低価格ながらも安定性、耐久性重視の作りが魅力ASUS TUF GAMING B760M-PLUS WIFI

VRMには大型のヒートシンクが装備されている

 軍用グレードのコンデンサなどを採用することで安定性、耐久性を高めているTUF GAMINGシリーズの製品だけあり、3万円以下ながらもしっかりと作り込まれていることが本機の魅力だ。

 VRMはDrMOSを採用した12+1フェーズ構成。大型のヒートシンクを装備するなど冷却対策もしっかりとなされており、オーバークロックを想定しないB760マザーとしては十分な仕様と言える。

拡張スロット:PCI-E 5.0 x16×1、PCI-E 4.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 4.0 x1×1●主なインターフェース:M.2(PCI-E 4.0x4接続)×2、SATA 3.0×4、USB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×2、USB 10Gbps(Type-C)×1、USB 5Gbps×5、DP×1、HDMI 2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1●無線LAN:Wi-Fi 6

 注目したいのは、VRMに大型のヒートシンクを装備、さらにM.2スロットにもすべてヒートシンクが装備されている点。低価格製品では省かれがちな部分だが、さすがはTUF GAMINGシリーズといったところだ。

USB 20Gbpsコネクタを装備するなど、必要にして十分なインターフェースを装備する

 PCI Express 5.0 x4対応のM.2スロットは装備していないが、USB20Gbpsコネクタ、フロント用USB 10Gbps対応Type-Cヘッダなど、必要と思われる機能は一通りサポートされている。ネットワーク機能も2.5G LANに加え、Wi-Fi 6をサポートしている。

独自ユーティリティ「Armoury Crate」で、省電力設定やAIノイズキャンセリングなどの機能を有効化することができる

 ユーティリティが充実している点も本機の魅力だ。ASUSTeK独自の各種ユーティリティで、ファンコントロール設定や省電力設定、AIノイズキャンセリング機能の設定などを行なうことができる。

 3万円以下で安定性、耐久性の高いマザーボードが欲しいなら本機がオススメだ。

確かな品質と機能を持つお買い得H770マザーASUS TUF GAMING H770-PRO WIFI

拡張スロット:PCI-E 5.0 x16×1、PCI-E 4.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2●主なインターフェース:M.2(PCI-E 4.0x4接続)×3、M.2(PCI-E 4.0 x4またはSATA 3.0接続)×1、SATA 3.0×4、USB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×2、USB 10Gbps(Type-C)×1、USB 5Gbps×6、USB 5Gbps(Type-C)×1、DP×1、HDMI 2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1●無線LAN:Wi-Fi 6

 軍用レベルの高品質部品を採用したVRMを搭載するなど安定性、耐久性重視の作りが魅力のTUF GAMINGシリーズのH770マザー。USB 20Gbpsをサポート、PCI Express4.0 x4対応M.2スロットを4基装備、Wi-Fi 6も搭載するなど、2万円台の製品としては機能も充実している。玉石混交の低価格マザーの中ではまさにお宝と言ってよい1枚だ。

VRMは、軍用レベルのチョークコイルなどの高品質部品を採用した14+1フェーズ構成。このクラスではトップレベルだ

拡張スロットが充実Wi-Fi 6EもサポートMSI B760 GAMING PLUS WIFI

拡張スロット:PCI-E 4.0 x16×1、PCI-E 4.0 x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1(x16形状)×3●主なインターフェース:M.2(PCI-E 4.0 x4接続)×1、M.2(PCI-E 4.0 x4またはSATA 3.0接続)×1、SATA 3.0×4、USB 10Gbps×2、USB 10Gbps(Type-C)×1、USB 5Gbps×2、USB 5Gbps(Type-C)×1、DP×1、HDMI 2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1●無線LAN:Wi-Fi 6E

 イマドキのマザーボードでは数を減らしている拡張スロットが充実している点が本機の特徴。PCI Express 4.0対応のx16スロットとx4(x16形状)スロットに加え、3基のPCIExpress 3.0 x1(x16形状)スロットを搭載する。機能的に特筆すべき点はないが、拡張カードを用いて、自分好みにカスタマイズしたマシンを作成したいという人には最適。

低価格ながらも、2.5G有線LANに加えて6GHz帯が使用できるWi-Fi 6Eもサポートしている

M.2 SSDを4枚搭載できる高い拡張性に注目ASRock Z790 Pro RS

拡張スロット:PCI-E 5.0 x16×1、PCI-E 4.0x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2、M.2(Socket 1)×1●主なインターフェース:M.2(PCIE4.0 x4接続)×4、SATA 3.0×8、USB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×1、USB 10Gbps(Type-C)×1、USB 5Gbps×6、DP×1、HDMI 2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1

 Z790搭載モデルだけありVRMは14+1+1フェーズと高機能。さらに豊富なレーン数を活かし、PCI Express 4.0 x4に対応したM.2スロットを4基搭載し、USB20Gbps対応のフロント用Type-Cヘッダなど高い拡張性を持つ。コストパフォーマンスは抜群だ。

よぶんな機能を削ぎ落としたH770搭載モデルASUS PRIME H770-PLUS D4

拡張スロット:PCI-E 5.0 x16×1、PCI-E 4.0x4(x16形状)×2、PCI-E 3.0 x1×2●主なインターフェース:M.2(PCI-E 4.0 x4接続)×2、M.2(PCI-E 4.0 x4またはSATA 3.0接続)×1、SATA 3.0×4、USB 10Gbps×2、USB 10Gbps(Type-C)×1、USB 5Gbps×7、DP×1、HDMI 2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1

 数少ないIntel H770チップセットを搭載したマザーボード。シンプルな見た目だが、ThunderboltピンヘッダやPCI Express 5.0に対応した拡張スロットなど、将来の増設への備えは十分。無線LANを搭載していない分、価格も抑えられている。

日本メーカー製コンデンサ採用 高い耐久性と信頼性で人気ASRock B760M Steel Legend WiFi

拡張スロット:PCI-E 5.0 x16×1、PCI-E 4.0x1×1、M.2(Socket 1)×1●主なインターフェース:M.2(PCI-E 4.0 x4接続)×3、SATA3.0×4、USB 10Gbps×1、USB 10Gbps(Type-C)×2、USB 5Gbps×6、DP×1、HDMI2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1●無線LAN:Wi-Fi 6E

 コストパフォーマンスに優れたB760チップセット採用のmicroATXマザーボード。PCI Express5.0 x16に対応したスロットはスチールで強化されており、大型のビデオカードがスロットを破損させるのを防ぐ効果があり安心して使うことができる。

コストを抑えつつコンパクトなマシンを組むのに最適ASRock B760M-ITX/D4 WiFi

拡張スロット:PCI-E 4.0 x16×1、M.2(Socket 1)×1●主なインターフェース:M.2(PCI-E4.0 x4接続)×1、SATA 3.0×4、USB 20Gbps(Type-C)×1、USB 5Gbps×4、DP×1、HDMI 2.1×1●LAN:1000BASE-T×1●無線LAN:Wi-Fi 6E

 DDR4メモリに対応したMini-ITXマザーボード。有線LANはギガビット対応だが、高速なWi-Fi 6Eに対応しており、無線LAN派は要注目。バックパネルにはType-C形状のUSB 20Gbpsポートが用意されており、大容量データを高速に転送できる。

低価格で手に取りやすいエントリーモデルASRock B760M Pro RS/D4

拡張スロット:PCI-E 4.0 x16×1、PCI-E 4.0x4(x16形状)×1、PCI-E 4.0 x1×1、M.2(Socket 1)×1●主なインターフェース:M.2(PCIE4.0 x4接続)×2、SATA 3.0×4、USB 5Gbps×5、USB 5Gbps(Type-C)×2、DP×1、HDMI 2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1

 実売1,5万円と手に取りやすい価格のエントリー向けだが、一体型のバックパネルやフロントUSBType-Cポート、サウンドユーテリティのNahimicなど、充実した機能を搭載。この価格帯では省かれがちな2.5Gb LANを搭載しているのもよい。

ヒートシンクが目を引く高耐久マザーボードASUS TUF GAMING B760M-PLUS D4

拡張スロット:PCI-E 5.0 x16×1、PCI-E 4.0x4(x16形状)×1、PCI-E 4.0 x1×1●主なインターフェース:M.2(PCI-E 4.0 x4接続)×2、SATA 3.0×4、USB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×4、USB 5Gbps×3、USB 5Gbps(Type-C)×1、DP×1、HDMI 2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1

 耐久性が特徴のTUFシリーズのゲーミングマザーボード。高品質なミリタリーグレードのチョークコイルを採用し、ハイエンドのCPUを使用したときでも安定した動作を実現している。機能も豊富でコストパフォーマンスは良好、初心者にオススメの1枚だ。

Wi-Fiを搭載 低予算自作の強い味方GIGABYTE B760M DS3H AX DDR4(rev. 1.0)

拡張スロット:PCI-E 4.0 x16×1、PCI-E 3.0x1×2●主なインターフェース:M.2(PCI-E4.0 x4接続)×2、SATA 3.0×4、USB 10Gbps(Type-C)×1、USB 5Gbps×5、DP×2、HDMI 2.0×1●LAN:2.5GBASE-T×1●無線LAN:Wi-Fi 6E

 一体型のバックパネルを採用していないなど、割り切った仕様となっているが、3画面出力に対応しているなどほかにはない特徴を持つ。ネットワーク機能が充実しており、高速で安定性の高いRealtek 2.5Gb LANとWi-Fi 6Eを使用することができる。

PCI-E 5.0に対応したストレージ構成に注目!ASRock B650M PG Riptide WiFi

拡張スロット:PCI-E 4.0 x16×1、PCI-E 4.0x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×2、M.2(Socket 1)×1●主なインターフェース:M.2(PCIE5.0 x4接続)×1、M.2(PCI-E 4.0 x4接続)×1、SATA 3.0×4、USB 10Gbps×1、USB 10Gbps(Type-C)×1、USB 5Gbps×6、USB 5Gbps(Type-C)×1、DP×1、HDMI2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1●無線LAN:Wi-Fi 6E

 PCI Express 5.0 x4対応の最新SSDが使用可能など、この価格帯では機能の豊富さに注目。50A対応DrMOSを採用した12+1+1フェーズ構成のVRMを搭載しており、高性能なCPU使用時でも安定した動作が期待できる。

Wi-Fi搭載の高コスパゲーミングモデルMSI B650 GAMING PLUS WIFI

拡張スロット:PCI-E 4.0 x16×1、PCI-E 4.0x4(x16形状)×1、PCI-E 3.0 x1×1●主なインターフェース:M.2(PCI-E 4.0 x4接続)×2、SATA 3.0×4、USB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×3、USB 10Gbps(Type-C)×1、USB 5Gbps×6、DP×1、HDMI 2.1×1●LAN:2.5GBASE-T×1●無線LAN:Wi-Fi 6E

 機能を絞って低価格を実現したゲーミングマザーボード。PCI Express 5.0には対応しないが、PCIExpress 4.0 x4対応のM.2スロット2基やUSB 20Gbps対応のType-Cポート、充実したネットワーク機能など、ツボを押さえた仕様で使いやすい。

圧倒的な低消費電力!CPUオンボードマザーASRock N100DC-ITX

拡張スロット:PCI-E 3.0 x2(x4形状)×1、M.2(Socket 1)×1●主なインターフェース:M.2(PCI-E 3.0 x2接続)×1、SATA 3.0×2、USB 5Gbps×4、HDMI 2.1×1、Dsub 15ピン×1、シリアル×1●LAN:1000BASE-T×1

 TDPがわずか6Wと省電力性に優れたIntel N100を基板上に搭載しておりファンレス駆動も実現。HDMI 2.1とDsub 15ピンの映像出力端子やギガビットイーサを備えており、低消費電力性を活かしたファイルサーバーに最適。

*PCI-E=PCI Express、SATA=Serial ATA、TB4=Thunderbolt 4/USB4、DP=DisplayPort、USBのポート数はピンヘッダ含む、USBポートのコネクタ形状を明記していないものはType-Aまたはピンヘッダ、Wi-Fi 7は現状国内ではWi-Fi 6E相当で動作

[TEXT:滝 伸次、Windlass]

PCパーツ100選 2024

DOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載

 今回は、2023年末に休刊したDOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載しています。

 なお、AKIBA PC Hotline!では、DOS/V POWER REPORTで活躍していた人気ライター陣のレビューや連載記事を毎月掲載中。是非、製品購入時の参考にしてみてください。