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人気製品をガチ比較!ベストPCケース編はこれだ!その①【PCパーツ100選 2024 PCケース編】
DOS/V POWER REPORT 2024年冬号の記事を丸ごと掲載!
2024年5月22日 07:05
3cm厚の特別なケースファンを装備 冷却性能にこだわる
Antecは冷却重視型のPCケースを多数ラインナップしてきたが、ほかの主要メーカーの代表製品と比べると一歩譲ることも多く、古くからのファンには歯がゆい思いもあった。
しかしこのPerformance 1 FTは、そうした思いを吹き飛ばす素晴らしい1台に仕上げられている。車のフロントグリルのような前面パネルを擁する外観は、両側面の強化ガラスによる透明感も相まって高級感がある。また前面には3cm厚の特別な14cm角ファンを3基装備し、外気をたっぷり取り込んで各パーツを冷却できる。実際今回の検証でも、冷却性能はトップグループだった。また負荷が低い状態なら回転数が500rpm前後まで低下し、パーツを選べばほぼ無音状態にできる。
拡張性も素晴らしい。大型の筐体を活かし、前面には42cmクラスのラジエータが組み込める。また天板自体を着脱できる構造であり、簡易水冷型CPUクーラーやファンを利用しやすい。組み込みやメンテナンスがしやすく、冷却性能にも優れる本機は、誰にでもお勧めできる優れたPCケースだ。
眺めて楽しむピラーレス構造イルミネーションも映える!
シンプルながら美しいフォルムと質感で、高級感を演出するNZXTのPCケース。H9 Flowは、そうしたNZXTの遺伝子を色濃く受け継ぐミドルタワーケースだ。
前面と左側面は透明度の高い強化ガラス製。ピラーレス構造を採用することもあり、組み込んだパーツのデザインやLEDのイルミネーションを眺めて楽しめる。実際に同社の簡易水冷型CPUクーラーやLEDファンを組み込んだ作例では、優美な筐体を中心に淡い光が広がるさまが美しかった。
また今回の検証ではCPUとGPU温度は十分に冷えており、なおかつアイドル時など負荷が低いときにはファンの回転数は500rpm前後まで低下し、非常に静かに利用できた。マザーボードと天板の隙間は実測値で約6.5cmと広い上、天板が着脱可能なので簡易水冷型CPUクーラーを組み込みやすい。デュアルチャンバー構造なのでケーブルも整理しやすい。デザインや冷却性能、メンテナンス性など、PCを長く使う上で重要な要素を高いレベルで兼ね備えるPCケースだ。
3基のLEDファン搭載のコンパクトATXケース
最近のミドルタワーケースとしてはめずらしく、奥行きと高さが50cmを切っており、組み込みやメンテナンス時に取り回しやすい。ケースファンは前面に12cm角ファンが3基と、冷却重視型ケースとしては少なめだが、CPU温度はトップグループで、GPU温度も低い。凝ったギミックはないが、「コンパクトで冷えるケースが欲しい」というユーザーにオススメだ。
microATXながら36cmラジエータに対応
前面、天板、右側面など各所にメッシュ構造を採用し、通気性を高めた小型ケースだ。microATX対応モデルだが天板に36cmクラスラジエータを組み込め、長さ33.8cmまでのビデオカードに対応するなど、拡張性はかなり高い。CPU温度はかなり低かったが、GPU温度は高めだった。ただこれはファンの数が少ないせいもあるだろう。
14㎝角ファンを4基装備豪華装備の超ド級ケース
奥行き、高さともに60cmを超える正真正銘のフルタワーケースだ。合計4基の14cm角ファン、42cmクラスラジエータへの対応、各所に装備するLEDによるイルミネーションなど、超ド級のサイズ感にふさわしい豪華な装備を満載する。もちろん冷却性能も一級品だ。ちょっと高いのが玉にキズだが、ROGブランドで固めた強力なゲームPCにぴったりの1台である。
LEDファンを4基装備拡張性重視の大型ケース
アッパークラスゲーミングブランド「MPG」に属するミドルタワーケースだ。ドラゴンのエンブレムを各所にあしらった作りが、MSIらしさを醸し出す。12cm角ファンを4基標準装備し、各所に風通しのよいメッシュ構造を採用することもあり、冷却性能はトップクラス。ビデオカードホルダーやファン/ LEDハブなど、最近のトレンドはしっかり押さえている。
話題のピラーレス構造 6基のファンを標準装備
高さが36.8cmとかなり低く、ミニタワーに近いサイズ感のケースだ。ピラーレス構造で、前面と左側面には透明感の高い強化ガラスを採用。ガラス面を通じてLEDファンの光が周囲に広がるさまが美しい。ただ底面ファンは吸気、側面ファンは排気方向で取り付けられており、CPUクーラー周辺に外気が届きにくいエアフローなのか、CPU温度はやや高めだった。
底面から天板へ流れるスムーズなエアフロー
底面から天板に流れる自然なエアフローを構築できるという小型microATXケース。今回取り上げたAP201と比べてもさらに小さく、大型簡易水冷型CPUクーラーやビデオカードを組み込んでコンパクトなゲームPCを作りたいユーザーにマッチしている。今回の検証ではGPU温度が高めだったが、これはAP201と同じく、ケースファンが足りないせいだろう。
[TEXT:竹内亮介]
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今回は、2023年末に休刊したDOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載しています。
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