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自作PCのこれまで、そしてこれから。PC自作の夜明けを迎えた1990年代【自作PC史&極私的パーツ名鑑】

DOS/V POWER REPORT 2024年冬号の記事を丸ごと掲載!

自作PCのこれまで、そしてこれから 自作PC史&極私的パーツ名鑑

 PCやPCパーツの魅力を30年以上にわたって読者に伝えてきたパワレポもついに最終号。この機会に、改めて自作PCの歴史を振り返ってみたい。当時は些細な変化と思っていたのにその後に大きな影響を与えることになったレジェンド製品もあれば、今では誰も覚えていない、当時のビッグニュースもあっただろう。パワレポ編集部の目線で選んだ年表を軸に、本誌レビュアーたちが個人的な思い出込みで選んだパーツ名鑑によって当時の空気を再現してみよう。

  • ~1999 PC自作の夜明け
  • 2000〜2004 Windows XPとブロードバンドの時代
  • 2005〜2010 マルチコアCPUとSSDが性能を牽引
  • 2011〜2015 Sandy Bridgeがもたらした安定と成熟
  • 2016〜2020 Ryzenショックと多用途化するGPU
  • 2021〜現在 大冷却時代到来。AIがすべてを変えてゆく

自作PC史

PC自作の夜明け(~1999)

 ある者はもっとも自作PCが熱かった時代と言い、またある者は混沌のただ中だった時代とも言う。Pentium(P54C)やWindows95の登場で爆発的に火が付いたPCパーツ業界は、猛烈な勢いでさまざまなアイディアを形にしていった。安定性に問題ありのパーツや、FSBや電圧の組み合わせに注意しないと動かないパーツもめずらしくなかったが、失敗しても笑って次のパーツへ突撃できるほど未来への期待が大きかった時代でもあった。

1991年の自作PCニュース

  • IBM DOSバージョン J5.0/V 登場
  • MS-DOS 5.0登場
  • 不定期ムックとしてDOS/V POWER REPORT創刊

1992年の自作PCニュース

  • Compaqが日本市場参入
  • Windows 3.1が発売
PC/AT互換機メーカーの日本参入が進む。なかでもCompaqが設定した12万8,000円という価格は国内ユーザーにかつてないほどのインパクトをもたらした

1993年の自作PCニュース

  • 初代Pentium 60MHz登場
初代Pentiumは価格の高さもあり、発売当時は旧世代のIntel486DX4の方が人気が高かった

1994年の自作PCニュース

  • DOOMの人気によりFPSがブームに

1995年の自作PCニュース

  • Microsoft Windows 95が発売され一世を風靡
現在のWindowsの基礎になったOS。発売当時は秋葉原で深夜販売が行なわれ大いに盛り上がった。自作PCが知られるようになったきっかけの一つ
  • MicrosoftからDirectXが登場
  • NTTがテレホーダイのサービスを開始

ハードウェア

  • 大人気となったIntel Pentium 133MHzが発売
0.35μmプロセスルールで製造されたPentium 133MHzはWindows 95の発売とともに大ヒットした

1996年の自作PCニュース

  • ATXフォームファクターが策定
  • Pentium互換CPU、AMD K5が発売される
  • USBポート搭載マザーボードが登場
  • MicrosoftがDirect 3Dをリリース。3Dゲームが増加

ハードウェア

  • 3Dグラフィックス専用ビデオカード、3dfx Voodooが発売
  • 自作PC初期の名マザーボード、ASUSTeK P/I-P55T2P4が発売
ジャンパで倍率・電圧を変更でき、しかもOC耐性が高いことで評判になったASUSTeK初期の名マザーボード

ゲーム

  • ハック&スラッシュの名作Diabloのヒットによりネットゲーム市場が拡大
  • DOOMを開発したid Softwareの新作FPS、Quakeが発売される

1997年の自作PCニュース

  • PC/AT互換機であるPC98-NXの発売によりPC-98時代が終焉
  • AGPスロット搭載マザーボードが登場
  • DOS/V POWER REPORTで初の本格的自作PC特集

ハードウェア

  • Intel PentiumⅡ発売
  • AMD K6発売
  • NVIDIAの出世作、RIVA 128搭載ビデオカードが登場
Direct3Dに対応し2D表示も可能なお手軽さでヒットしたRIVA 128。安価なこともあって普及が進んだ

ゲーム

  • MMORPGの火付け役、Ultima Online発売
  • 歴史RTS、エイジ オブ エンパイア発売
  • グランド・セフト・オート発売

1998年の自作PCニュース

  • Celelon 300AMHzでオーバークロックブーム到来
  • Ultra ATA/33でIDEが普及
  • DOS/V POWER REPORTでマザーボード完全攻略ガイド連載開始
記念すべき第1回のマザーボードはFICのIntel 440LX搭載モデル「KL-6011」だった

ハードウェア

  • Intel Celeron 300AMHz発売
  • AMD K6-2発売
Celeron 300AMHzもK6-2もこの時期の自作PCを盛り上げた立役者だ。前者はOCブームを巻き起こし、後者は互換CPUの安かろう悪かろうという印象を払拭した
  • Creative Sound Blaster Live!発売
PCIサウンドカードの定番だったSound Blaster Live!が発売されたのもこの頃。当時はまだPCI接続のサウンドカード自体が少なかった
  • ABIT AB-BH6発売
今では当たり前となったBIOS上でのオーバークロックを初めて可能にした440BX搭載マザーボード

ゲーム

  • 後にSteamを開始するValveからHalf-Life発売
  • eSportsの火付け役スタークラフト発売

1999年の自作PCニュース

  • Athlon登場でAMDはSlot Aに移行
  • DOS/V POWER REPORTで初のマザーボード100選特集

ハードウェア

  • Intel PentiumⅢ発売
  • Matrox Millennium G400発売
  • 元祖SLIの3dfx Voodoo 2搭載ビデオカード発売
初代と同じく3Dグラフィックス専用のビデオカードで別途2D用のものが必要。SLI技術により2枚同時挿しで大幅に性能を向上できるようになった
  • NVIDIA GeForce 256登場
ハードウェアT&Lを搭載した初のビデオカード。この頃からNVIDIAが3Dグラフィックス技術の最先端を走るようになる

ゲーム

  • 3Dで描かれたMMORPG、EverQuest発売
  • 対戦競技型FPS、Unreal TOURNAMENT発売

DOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載

 今回は、2023年末に休刊したDOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載しています。

 なお、AKIBA PC Hotline!では、DOS/V POWER REPORTで活躍していた人気ライター陣のレビューや連載記事を毎月掲載中。是非、製品購入時の参考にしてみてください。