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ASUS製品で振り返るマザーボードの進化

DOS/V POWER REPORT 2024年冬号の記事を丸ごと掲載!

 自作PCの花形と言えばマザーボード!異論はあっても自作PCには欠かせない重要なパーツです。しかし、現在の姿になるまでには、あさっての方向へ行きかけたり、実にいろいろありました……。ここではASUSTeK製品を例にその進化を振り返ります。

1998年 P2B-F

Celeron 300A時代の人気マザー

 Intel 440BXチップセットを搭載したSlot 1対応マザー。ジャンパの切り替えによりCeleron 300AMHzをOCでき、かつ安定して動作したことからベストセラーとなった。ATXに対応しているためぱっと見違和感は少ないが、強烈な“部品感”は否めない。

2000年 CUSL2-C

少し色味が増えた

 Intel 815Pチップセット搭載でSocket370対応。バックパネルのポートやIDEコネクタがちょっとカラフルになったが、これはデザインというよりも端子を間違えないために色分けされているだけ。電解コンデンサが密集しているあたりがとくにアナログ感。

2006年 ROG Crosshair

6年の間に何が?

 NVIDIA nForce 590 SLIチップセットを採用したSocket AM2マザー。“ROG”を冠した初の製品でもある。当時はチップセットのヒートシンクをヒートパイプでつなぐのが流行っており、立体的な構造を持つものが多かった。メッキ処理された部品も目立つ。

2009年 SABERTOOTH 55i

初のTUFシリーズ

 耐久性を重視したTUFシリーズがデビュー。ゲーマー向けのROGは見ようによってはオモチャっぽい印象もあったが、軍採用基準をパスした部材を使っているという裏付けもあるTUFマザーは武骨な道具っぽさを感じさせ、ファンも多かった。

2013年 MAXIMUS Ⅵ IMPACT

技術ショーケースも兼ねた演出

 COMPUTEX TAIPEI 2013で初お目見えしたこのマザーは、電源部を別基板化して拡張カードのように立てて配置するというこれまでにない構造。思い付いたとしても本当にやるかね的な製品だが、ASUSTeK独自の技術を結集した格好よさがあって印象深い。

2017年 ROG STRIX Z270F GAMING

「F GAMING」の元祖

 今にも続くゲーミングマザーの大ブームの渦中に誕生したASUSTeKの大定番「F GAMING」型番はここからスタート。トーンの違うブラックで全体をまとめていて、今見ても魅力的。この頃からヒートシンクやカバーの形状をモデルごとに変える傾向が出てきた。

[TEXT:編集部 遠山健太郎]

DOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載

 今回は、2023年末に休刊したDOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載しています。

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