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極私的パーツ名鑑⑬~⑯【自作PC史&極私的パーツ名鑑】
DOS/V POWER REPORT 2024年冬号の記事を丸ごと掲載!
2024年8月8日 10:05
Intel Core 2 Duo 実売価格:41,000円前後(E6600、掲載当時)
世界が驚天動地した低消費電力と性能!
筆者が初めての自作PCに使った思い出深いCPU。当時はシングルコアの製品も多く、このCore 2 DuoによりCPUのマルチコア化が本格的に始まった。LGA775ソケット対応だったため、それまでPentium 4を使用していたユーザーも載せ換えて簡単にアップグレードすることができた。NetBurstのPentium 4やPentium Dに比べて消費電力が大幅に下がっただけでなく、性能が大きく向上した。当時使用していたという読者も多いだろう。同時期には4コアのCore 2 Quadもあり、Intelが圧倒的なシェアを獲得するにいたった象徴的なCPUだ。
Antec SOLO 実売価格:14,000円前後(掲載当時)
今につながるコンセプト重視の開発思想
作りたいPCに合わせてPCケースを選ぶことは、今では当たり前のことだ。しかしSOLOが発売された2007年以前は、用途を想定してPCケースを設計するメーカーは少なかったし、ユーザーも組み込めるパーツのサイズやストレージの数を重視していたように思う。しかしSOLOは、静音性を重視するユーザー向けの装備を多数組み込むことで、静かなPCを作りたいユーザーの心をガッチリキャッチした。こうしたコンセプト重視の設計思想は、現在に続く多彩なPCケースの礎となっている。
ASUSTeK Computer L1N64-SLI WS 実売価格:45,000円前後(掲載当時)
デュアルコア×2の“Quad FX”でCore 2 Quadに対抗だ!
Quad FXとはデュアルコアのAtlon 64 FXを2個搭載することで4コアCPUのプラットフォームを実現するもの。Intelが4コア内蔵のCore 2 Quadを発売したことに対抗するためのものだったが、性能ではおよばず、マザーボードはこのL1N64-SLI WSが発売されたのみで終わった。以降、AMDはRyzenシリーズまでの10年間、絶対的なCPU性能においてIntelの後塵を拝し続けることになった。NVIDIA 680a SLIチップセットの発熱も大きく、CPU VRMと同等の冷却ファン付きヒートシンクは、最近のマザーボードからするとやや奇異に見えるかもしれない。
NVIDIA GeForce 8800 GT 実売価格:40,000円前後(搭載カード、掲載当時)
オレはどうしても美しい画面でCrysisがやりたかった
2007年に発売されたFPS「Crysis」。DirectX 10の機能をふんだんに使った当時としては超絶美しいグラフィックスに、「草木がなびくなんてホンモノじゃねーか」とPCゲーマーなら誰しも思ったことだろう。そのゲームをなるべく予算を抑えながら高画質でプレイできるGPUとして注目を集めたのが「GeForce 8800 GT」なワケである。ゲームによっては8万円台だったGeForce 8800 GTX並みの性能を出しながら、4万円前後だったので当然筆者も飛び付いた。Crysisの美麗なグラフィックスはとても感動したなぁ。ゲーム内容はまあ、ほらアレだ。前半はいいぞ。
アッパーミドルでも1スロット
今で言えばアッパーミドルと言うべきポジションで発売されたGeForce 8800 GT。コアクロックは600MHz、ビデオメモリは512MBだった。そのため、1スロット厚のファンで十分だったのである。今のハイエンドカードと比べると差があり過ぎる
[TEXT:芹澤正芳]
自作PC史&極私的パーツ名鑑
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DOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載
今回は、2023年末に休刊したDOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載しています。
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