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極私的パーツ名鑑㉑~㉒【自作PC史&極私的パーツ名鑑】
DOS/V POWER REPORT 2024年冬号の記事を丸ごと掲載!
2024年8月19日 00:00
サイズ 剛力短2プラグイン 実売価格:10,000円前後(700W、掲載当時)
「短」の一語のインパクト プラグインでより使いやすく
組み込みやすさで言えば、ATX電源は奥行きが短いほどよい。現在の電源で「コンパクト」をウリにする製品は奥行き14cm前後が多いだろうか。そんなコンパクト電源というトレンドを築いたモデルと言えば、サイズの剛力短シリーズをおいてほかにない。初代剛力短は奥行き11.6cm。写真の剛力短2プラグインは、セミプラグインを採用してさらに使い勝手を向上させながら奥行き12.3cmを実現。当時はまだ5インチベイがあり、ケースのレイアウトからも干渉のおそれが少ない剛力短は本誌掲載の作例の常連。「小さい」、「安い」、「静か」の三拍子揃ったよい電源だった。
ASUSTeK Computer H97-PRO 実売価格:12,000円前後(掲載当時)
ツボを押さえた機能と低価格で大ヒット!
H97-PROは第4/第5世代Coreシリーズに対応していたLGA1150のスタンダードなATXマザーボードだ。1万円強の価格で購入でき、必要な機能が一通り揃っていたため、当時PCショップに勤務していた筆者は、Webブラウンジング目的からPCゲーマーまでの幅広いユーザーに売りまくった、思い出深いモデル。今ではASUSマザーの定番装備となっているフロントコネクタを簡単に挿し込むことができるQ-Connectorや優秀なファンコントロール機能(Fan Xpert 3)があり、初心者にも勧めやすい1枚だった。
Haswell世代は今のPCの原型の一つ
PCI Express接続のM.2スロットを最初にサポートしたのはこのZ97/H97世代から。なお、マザーの右手前側あたりに並んでいるのは、結局対応デバイスがほとんど出なかったSATA Expressコネクタだ
[TEXT:Windlass]
自作PC史&極私的パーツ名鑑
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DOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載
今回は、2023年末に休刊したDOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載しています。
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