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大容量化と高速化はまだまだ続く!!Western Digitalと歩んだ自作PCストレージの歴史

DOS/V POWER REPORT 2024年冬号の記事を丸ごと掲載!

1991年に発売され大ヒットとなった「WD Caviar」。この名称は長らくWD製品に継承される大看板に

日本に一大拠点を持つHDD/SSDの歴史の中心的存在

 CPUやマザーボード、ビデオカードの進化と同様、ストレージの歩みも自作PCの歴史には欠かせない要素。

 ストレージメーカーは古豪が多いが、なかでもWestern DigitalはHDDとSSDの両輪自作PCに長らく関わっており、折々に「こんなことあった!」というイベント、トレンドも多数発生。大容量化に高速化、新技術の開発などでは、長年その存在感を示しているし、HDDのカラー別展開により製品の用途・仕様を分かりやすく整理したことで、「ストレージの用途別使い分け」は今では当たり前のものとなった。

同じ1991年には、SunDisk(のちのSanDisk)から世界初のSSDが登場。容量は20MB、IDEとの互換性があった

 また、その歴史の中で、いくつもの重要な合併や合弁を積み重ねてきているのも同社の歴史の重要ポイント。HDDでは、IBMや日立を源流とするHGST、SSDでは今もブランド名を残すSanDiskなどが、現在のWestern Digitalに引き継がれている。そして、国内のNANDメーカーであるキオクシアとの長期にわたる合弁事業は、技術的にも経済的にも大きな影響力のあるものだ。

緑青黒赤……と分かりやすく名前と色で用途を分類。“NAS向け”を標ぼうするWD Redはとくに印象的

 自作PC向けの話題を中心に同社の歴史を簡単にまとめ、当時の製品をピックアップしてみたが、これ以外にも紹介しきれない製品やトピックがまだまだたくさんある。IDEなどの旧世代のインターフェースの製品を今でも使っているという人はきわめて少数だとは思うが、もし今も大事にかつての製品を保管している人がいたら、こんな機会に当時を思って愛でてみるのもいいかもしれない。

10,000rpmの超高速HDD「WD Raptor X」。容量やコスパはさておき、その尖った仕様で一部の好事家に人気
過去に本誌で実施した旧世代HDDとの比較ベンチデータを発掘してきた。テストツールのバージョンが異なるため単純比較はできないが、最新SSDはとんでもなく高速であることが改めて分かる

1990年代~2010年代のWDおよびPC自作向けストレージの歴史

自作PC史&極私的パーツ名鑑

DOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載

 今回は、2023年末に休刊したDOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載しています。

 なお、AKIBA PC Hotline!では、DOS/V POWER REPORTで活躍していた人気ライター陣のレビューや連載記事を毎月掲載中。是非、製品購入時の参考にしてみてください。