ボクたちが愛した、想い出のレトロゲームたち

名作「ウィザードリィ」の2作目が遂に国産パソコンで遊べるように「ウィザードリィ #2 - Knight of Diamonds」

1作目と同じ大きさのパッケージですが、2作目はシルバーで彩られています。下の方には“REQUIRES PROVING GROUNDS”と記されていて、1作目が必要だというのが分かります

 当時の懐かしい広告とゲーム画面で、国産PCの歴史とノスタルジーに浸れる連載コーナー。今回は、名作「ウィザードリィ #1」のキャラクターを転送してプレイするシリーズ2作目「ダイヤモンドの騎士」を取り上げました。

 1985年に国産PCで発売された「ウィザードリィ #1(以下、#1)」は、そのゲーム性から数多くの中毒プレイヤーを生み出しました。ある人は幻の装備品を求めて、またある人はレベルの高みを目指して、日々ダンジョンへと潜る生活を繰り返したという思い出を持っている人も多いと思います。そんな熱狂的な作品の2作目という立ち位置で登場したのが、今回取り上げた「ウィザードリィ #2 - Knight of Diamonds(以下、#2)」です。

パソコン版が出たときには、“GNILDA”の読み方は“グニルダ”でしたので、懐かしさを優先して本文中は“グニルダ”表記にしています。こちらは#2のタイトル画面ですが、文字以外#1とほとんど変わっていません

 リルガミンの街に生まれし背信の徒である魔人ダバルブスが、闇の軍勢の助けを借りて街を制圧してしまいました。しかし、時の王家の姉弟マルグタ王女とアラビク王子が力を合わせ、打倒ダバルブスを果たします。ところが、ダバルブスの呪いにより王城の地下に迷宮が出来てしまい、王子と伝説のダイヤモンドの騎士の装具、リルガミンの守護を司るグニルダの杖がダンジョンに飲み込まれる事態に! この危機を見た守護神グニルダは、地下迷宮に散らばる5つの騎士の装備品をすべて集められる者が出れば、グニルダの杖を再び与えると人々に伝えました。そして今日も、ダンジョンは数多くの冒険者を待っているのです……。

広告には「訓練に訓練を重ねた精鋭部隊で挑戦して欲しい」とありますが、精鋭すぎる部隊では難しくなかったとの話も(笑)

 今作での目的は、伝説のダイヤモンドの騎士が装備していたアイテム、KoD'sシリーズを集め、グニルダの杖を持ち帰ることです。KoD'sシリーズは剣・盾・鎧・兜・籠手があり、すべてを集め最深部の地下6階で出される謎をクリアすると、最終的にグニルダの杖をゲットすることができます。

 #2は#1のキャラクターを転送してプレイするため、必然的に前作のワードナを倒す程度には鍛えられていることが前提でした。そのため、地下1階からMALORを使用しないとクリできない箇所が出てくるなど、それなりに手強い内容になっています。製作者側は、レベル15から20前後のパーティが転送されてくると考えていたのかもしれませんが、実際にプレイしていた周りの人はほとんどがレベル30を軽くオーバーするほど育てていたため、謎解き以外は簡単だったというのが当時良く聞いた感想でした。

ダンジョン内で入手したアイテムをボルタック商店に売り払えば、どんな貴重品でも店頭に並びます。#2の方がレアアイテムを入手しやすかった記憶があるのですが、実際はどうなんでしょう?
出現する敵は最初から強いですが、パーティもそれ以上に鍛えられているため、序盤から(ダメージ的に)派手な戦闘が繰り広げられます

 ほかにも、#1からパーティを転送するとディスクからキャラクターが消えてしまうという仕様だったため、あらかじめデュプリケイトディスクを複製しておくという方法も、当時の“あるある”でした。

 #2では数々の強力なアイテムが出現するのが大きな魅力で、若返ったりパラメータがアップするSTONE、回復とアーマークラスアップを同時に行ってくれるAMULETなど、KoD's装備品以外にも欲しくなるものが数多く用意されていました。しかし、#2を一通り遊んで満足したので再び#1に戻った、という人がいるという話もそれなりに聞いたので、#2をやりこんだユーザーがどの程度いたのかが気になるところです。

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