ボクたちが愛した、想い出のレトロゲームたち
あの「グラディウス」が、ついにPC-8801mkIISRシリーズに移植された!が……
2018年6月26日 06:05
当時の懐かしい広告とゲーム画面で、国産PCの歴史とノスタルジーに浸れる連載コーナー。今回は、MSX版やX68000版ではない、PC-8801mkIISR版「グラディウス」を取り上げます。
1985年、アーケードで鮮烈なデビューを果たした「グラディウス」は、その美しいグラフィックとBGM、斬新なシステムで瞬く間に大勢のプレイヤーを虜にしました。その1年後、MSX版に続いて発売されたのが、PC-8801mkIISR版/X1版の「グラディウス」です。筆者が購入したのはPC-8801mkIISR版でしたが、あの「グラディウス」が自宅で遊べるなんて! とワクワクしながら帰宅したのを覚えています。
操作方法はアーケード版と若干異なり、ショットとミサイルが同じボタンに割り当てられています。また、パワーアップもオプションが2つまでだったり、シールドは画面前方から飛んでくるのではなくパワーアップと同時に装着されるようになっていました。さらに、通常弾の弾速が非常に早い、レーザーも青ではなく白のライン、しかも撃ち始めは短いものの画面奥に行くにしたがって少しずつ長くなるなど、若干変わった仕様を採用しています。プレイ画面の周囲に額縁のような枠があるのも、当時は理由が分かりませんでした。画面写真を見ると分かるように全体的な色使いも寂しい感じですが、ハードの特性を考えるとやむを得ない……といったところでしょう。初プレイでは“これがあの「グラディウス」なの!?”とボヤいたものですが、今遊んでみると“開発陣も苦労しているなぁ”という部分を感じ取ることができると思います。
当時プレイしたMSX版は“「グラディウス」を遊んでいる!”という感じがしたのですが、こちらは“何となく「グラディウス」を遊んでいるような気がする?”という曖昧な気持ちになるので、良いお値段を出して購入したわりには満足度はあまり高くなかった気がします……。それでも、本作より先に発売されていた某コンシューマゲーム機版よりは面白い! とは思っていたものです(笑)。後にオプションを4つに増やす改造方法などが出回り、それを反映させて遊んだりしましたが、やはりと言うか当然というか、アーケード版を羨ましく思う気持ちが無くなることはありませんでした。
ボクたちが愛した、想い出のレトロゲームたち 連載一覧
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- RPGが一気に身近なものに感じられた「ハイドライド」
- “スペースキーに重し”がキーワード!? 「夢幻の心臓II」
- PC-8801mkIISRの人気を不動のものにした「テグザー」
- ボクたちの堀井雄二さん作品といえば、コレ!「ポートピア連続殺人事件」
- 誰もが知っている“ボンバーマン”の元となった「爆弾男」
- “ボンドソフト”の名前を一躍有名にした名作「タイムシークレット」
- 日本での初期RPGの代名詞とも言える「ザ・ブラックオニキス」
- MSX用のベストゲームとして挙げる人も多い「グラディウス2」
- コンピュータRPGの原点とも言える「ウィザードリィ シナリオ#1」
- 光栄の歴史シミュレーションシリーズ、その柱となる1本にして今も新作が続く「三國志」
- ザインソフトの名前を広く知らしめた「トリトーン」
- 数多くの機種にハイクオリティな移植を実現したマイコンソフトの「パックマン」
- スクウェアとサンライズがタッグを組んだ「クルーズチェイサー ブラスティー」
- 可愛らしい絵柄とは裏腹に歯ごたえあるアクションゲームだった「メルヘン・ヴェール」
- 全世界で大ヒットを記録した歯ごたえあるアクションパズルゲーム「ロードランナー」
- テレネットの底力がいかんなく発揮されたアクションゲーム「夢幻戦士ヴァリス」
- これぞハードボイルドゲームの傑作といえる1本「マンハッタン・レクイエム ~闇に翔ぶ天使たち~」
- X68000の機能を活かしたアーケードクオリティのアクションゲーム「GENOCIDE」
- シンプルな画面に隠された謎に夢中になった「MYSTERY HOUSE」
- ポニカの強み、版権ものタイトルの1本として登場した「南極物語」
- 今も続く「A列車で行こう」シリーズの元祖がここにある
- 木村明広氏の美麗なビジュアルシーンが印象的なRPG「エメラルドドラゴン」
- シンキングラビットがおくるミステリアドベンチャーの傑作「道化師殺人事件」
- ボーステックから発売された、謎多きゲーム「レリクス」
- 敵をよけつつ岩を運ぶアクションパズルの名作 デービーソフトの「フラッピー」
- 初期アドベンチャーゲームの傑作にして、今も語り継がれる「デゼニランド」
- 巨大なスケールと隠された謎の多さに驚かされた名作第2弾「ハイドライド2」
- シリーズ1作目にして高い完成度を誇った光栄の「信長の野望」
- あの名作シューティングがついにPC-88シリーズにも移植された!「ゼビウス」
- デカキャラとの戦いが3Dアクションで展開された呉ソフトウェア工房の「アルゴー」
- モンスターヒット作があらゆる面でパワーアップして帰ってきた!「ザナドゥ シナリオII」
- 「テグザー」に続く、ゲームアーツの傑作タイトル「シルフィード」
- 中村光一氏の大ヒット作にして、数多くの機種へと移植された名作「ドア・ドア」
- コンテストグランプリを受賞した、シミュレーションRPGの先駆けとも言える「ボコスカウォーズ」
- “集まれ!”“散れ!“の吹き出しがユニークだった「大脱走」
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