ボクたちが愛した、想い出のレトロゲームたち

デカキャラが衝撃的だった「ザナドゥ」

ザナドゥのパッケージ。左はFM77AV版、右はX1版で、全機種同一パッケージではありませんでした。

 今週より新コーナー「ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち」を始めます。想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返るコーナーで、今回紹介するのは日本ファルコムが1985年に発売した「ザナドゥ」。

 ダンジョンの奥深くに潜むキングドラゴン・ガルシスを倒すべくプレイするRPGですが、出現する敵の総数が決まっているためにリソース管理が必要といった、今のRPGと比べると珍しい要素が特徴の一つでした。

 熟練度と呼ばれるパラメータを持ち、弱くても使い慣れた武器の方が、1から2ランク上の初めて扱う武器よりも大きなダメージを与えるなど、今でも唸らされる部分があります。

 何よりも、ボスキャラクターが主人公の何倍も大きなデカキャラとして登場する演出は、当時度肝を抜かされたもの。可愛らしい主人公に反して難易度は高く、特集を組んだ雑誌は売れ行きを伸ばしたとの話もあります。広告も、大作に相応しいボリュームで構成されていました。

 続編として、翌86年にさまざまな要素を追加した「ザナドゥ・シナリオII」も発売されています。こちらは「世界樹の迷宮」シリーズのBGMなどでお馴染みの、古代祐三氏のデビュー作でした。

プログラマは木屋善夫氏で、前作「ドラゴンスレイヤー」に端を発する、一連の「ドラゴンスレイヤー」シリーズの2作目。こんな感じの広告ページを見ては、胸を躍らせながら発売を待ったものでした。
データ量が膨大だったこともあり、当時は関連書籍も数多く発売されています。これは、そのうちの一部です。
X1版は、フロッピーディスク版だけでなくカセットテープ版も発売されました。ただし、ユーザーディスクならぬユーザーテープを作るのに30分以上かかるので、今はなかなか実行する気力が出ませんが……。

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